34.2%が生理痛など「言いづらい」 11月29日は“いいにくいことをいう日” 共感と理解へ…適切な治療で心身ともに負担軽減を
生理やPMSの症状は自分のせいではない
「Live News α」では、産婦人科専門医で、4人のお子さんを育てる母でもある稲葉可奈子さんに話を聞いた。 堤礼実キャスター: デリケートな体の悩みについては、言いづらいという方は多いということですが、稲葉先生は、どうご覧になりますか。 産婦人科専門医・稲葉可奈子さん: 生理痛やPMSの辛さが、症状として表れることは何も恥ずかしいことではありません。ここで大事なのは、その症状は本人のせいではないということです。 自分でコントロールすることも出来ないし、セルフケアによって、症状を軽くすることも、なかなか難しいです。あくまで女性ホルモンの仕業だということです。 堤キャスター: 調査では、言いづらい理由の1位が、「分かってもらえなさそう」となっています。これについては、いかがですか。 産婦人科専門医・稲葉可奈子さん: 症状がとても軽い方もいれば、ものすごくしんどいという方もいます。症状には、とても個人差があることが影響しているように思います。 特にPMSはメンタルの症状も多いので、自分のせいと思ってしまっている方も多いのですが、全くもって自分のせいではありません。 自分でコントロールできるものではありませんが、治療することはできます。婦人科でご相談頂ければ、保険診療で症状を軽減することができます。
治療で症状改善と心理的負担の軽減を
堤キャスター: 仕方がない、我慢するしかないと諦めてしまうのではなく、症状を軽くすることができる訳ですね。 産婦人科専門医・稲葉可奈子さん: 誰も我慢する必要はなくて、自分のせいでもなく、治療すると楽になれるということが、もっと知られてほしいと思います。 私のクリニックにも、生理痛やPMSで毎月の約半分がしんどく、仕事も休んだりしていた方が、相談に訪れると、適切な治療によって、しんどかったのが、嘘のように調子が良くなり、「休まなくてよくなりました」と、笑顔になられる方がたくさんいます。 相談しづらい、と感じる必要はないのですが、もし人には言いづらいと感じても、ぜひ婦人科には相談に来ていただきたいです。そうすれば、「我慢するしかない、誰かに相談しずらい」という心理的な負担からも解放されます。 堤キャスター: 身体のこととなると、どうしても話しにくいと感じる部分もありますが、相談することで楽になったり、解決につながったりすることもありますから、話しやすい環境を作ることも大切なように思います。 (「Live News α」11月28日放送分より)
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