【紫苑S予想】オークス3着馬ウインマイティーの馬場適性は?本命は池添騎手を迎えたホウオウピースフル
近3年はSペース、勝ち馬は33秒後半の上がり
先週末の新潟記念はサトノガーネットを本命にしたものの4着。前週までの馬場状態を踏まえ、例年より上がりがかかると想定したが、蓋を開けてみれば上がり32秒台がマークされる馬場に一変。その中でサトノガーネットは上がり31.9を使っており、届かなかったのは致しかたない。 【紫苑ステークス 2020予想】先週3重賞的中!秋競馬開幕週!オークス上位負けられない1頭とは?(東大HC編) 今週から芝コースのクッション値が公表される。新潟2歳Sの週と新潟記念の週で数値にどれくらいの差があったのか知りたいところだが、そうした点を分析する術としても今後は継続的にクッション値を活用していけたらと考えている。 さて、秋競馬がスタートする9月12日(土)に中山競馬場では3歳牝馬による秋華賞トライアル、紫苑S(GIII・芝2000m)が行われる。重賞に格上げされて以降、ヴィブロスやディアドラ、カレンブーケドールなど好走馬が本番でも結果を残す傾向にあり、目が離せない一戦となっている。 過去の傾向をもとに、どのような適性を持つ馬が好走しているのか分析し、予想を行っていきたい。 過去10年の結果を振り返ると、2014年の新潟開催(不良)を除き、全て良馬場でのレースとなっている。勝ちタイムは概ね1分58秒~59秒台で、オープン特別だった時代と2016年に重賞に格上げされて以降で大きな差は見られなかった。しかし上がりタイムは、オープン特別の時は34秒以上かかることが多かったのに対し、近3年の勝ち馬はいずれも上がり33秒台を使って勝利。脚質別では開催初日にも関わらず差し馬が5勝、2着6回、3着4回と活躍を見せている(14年の新潟開催は除く)。 紫苑S過去10年ペース 続いて過去10年の前半1000mの通過タイムを調べてみると、2010年~2013年までは60秒を切る速いペースで通過。秋華賞出走に向けての2枚の切符を巡って、各馬が積極的にレースを進めることが多かった。しかし2016年に重賞となって以降は優先出走権が3着までに拡大。春の実績馬が出走することも増えたためなのか、トライアルレースらしくSペースになることも増え、以前よりは瞬発力のある馬が台頭する傾向にシフトしつつある。 そうしたことを踏まえ、「好位~中団からレースを進められる」「33秒後半~34秒前半の上がりでの好走実績」という点に当てはまる馬を狙いたいところだが、レース当日は雨予報。それなりの雨量も計測されそうなので、プラス「道悪適性」も考慮する必要がありそうだ。