横浜流星

　横浜流星、吉岡里帆、森本慎太郎（SixTONES）、山田杏奈、山田孝之、藤井道人監督が29日、都内で行われた映画『正体』 公開初日舞台挨拶に登壇。公開を迎えた本作への想いや撮影裏話を語った。 横浜流星、映画『正体』 公開初日舞台挨拶の模様 　原作は、染井為人による傑作小説「正体」。日本中を震撼させた殺人事件の容疑者として逮捕され、死刑判決を受けたが脱走し潜伏を続ける主人公。脱走した殺人事件の容疑者を追う刑事が、逃走先で容疑者と出会った人々との取り調べから、まるで別人のような新たな人物像に出会う様を描くサスペンスエンタテイメント作品。本作のメガホンをとったのは、『余命10年』（2022年公開）、『青春18×2 君へと続く道』を手がけた藤井道人監督。 逃走を続ける主人公:鏑木を演じた主演・横浜流星をはじめ、鏑木の無実を信じる沙耶香を演じた吉岡里帆、鏑木を犯人ではないかと疑う和也を演じた森本慎太郎、鏑木に恋心を抱く舞を演じた山田杏奈、鏑木を追い詰める又貫を演じた山田孝之らキャスト陣が登壇。 　公開初日を迎えた横浜流星は、「今日この日を迎えることができて幸せに思います。4年かけてキャストスタッフ一同妥協せず作りましたし、本日からは皆様のものになるのでたくさんの方に届き、この作品を愛していただけると嬉しいです」と想いを述べた。 　また、先日「第49回報知映画賞」で映画「正体」は作品賞、主演男優賞（横浜流星）、助演女優賞(吉岡里帆)3冠を獲得。受賞したことについて横浜は、「本当に公開前にも関わらず選んでくださった方には感謝しています。何より作品賞が嬉しいです。本当に正体に携わった関係者の皆様におめでとうございますという気持ちですし、自分が賞をいただけたのも本当に皆様のおかげなので、感謝の気持ちでいっぱいです」と感謝を伝えた。 　役について、「鏑木の状況がのしかかってきたときに、28歳の自分でもどうしようと思ってしまう。でも彼は18歳のときにとてつもないものを背負っているわけですから。だからそんな状況においても、決して諦めない心だったり、目的を達成させるために、希望を持つまっすぐさだったりとか、それを維持するというのはすごく心身ともに疲弊しましたけど、でもそれは、人と出会って、その温かさに触れて皆さんのおかげで生きる希望を持てたという思いもあるので、鏑木にとって、それぞれの出会いっていうのはすごく大きなものだと思います」と語った。 　舞台挨拶では撮影で知った横浜の新たな一面について森本慎太郎は、「僕は流星くんとは、ベンゾーと和也としていたの無口だったんです。あまり喋らなかったんですけど、実際はめっちゃお喋りですごく笑う。ミステリアスな雰囲気があるから、全然笑わない人なんだと思っていて、作品入ったら本当に笑わないから、おふざけができない人なのかもって思ったんですけど、すごく笑ってくれるし、ふざけてくれる。そういう一面があるんだとびっくりしました」と驚いたという。 　それについて横浜は、「僕はこういう（役のような）関係性じゃなかったら、食事も行きたかった。こういう関係性だから意識的に距離を取っていました」と、役の関係性をリアルでも大事にしていたことを明かした。