【悩ましい】新型メルセデス・ベンツSクラス ちらつくEクラス、魅力的な先代型
新型Sクラス価格 HV併用しつつ割安
text:Yoichiro Watanabe(渡辺陽一郎) editor:Taro Ueno(上野太朗) 【写真】ついに揃った ドイツ御三家フラッグシップセダン【比べる】 (146枚) 2020年に日本で最も多く販売された海外ブランド車はメルセデス・ベンツであった。 5万6999台を登録しており、2位のフォルクスワーゲン(3万6574台)、3位のBMW(3万5712台)に大差を付けた。 メルセデス・ベンツは高級車の代表的なブランドで認知度も高い。 そのメルセデス・ベンツの中で、最も登録台数の多い車種はコンパクトなAクラスだ。2020年には1万673台を登録したが、高級車ブランドのイメージリーダーとしては、Lサイズのボディを備えるSクラスが筆頭に挙がる。 このSクラスが2021年1月28日にフルモデルチェンジを受けた。8年ぶりの刷新だ。 ボディは全長が5180mmの標準タイプと、5290mmとなる「ロング」の2種類がある。全幅は1920mmに達するから、標準タイプでも車内は十分に広い。 グレードは標準タイプ、ロングともに、直列6気筒3Lのガソリンターボとクリーンディーゼルターボを用意する。駆動方式はすべて4WDだ。 機能と価格のバランスから、Sクラスで最も安価な設定となる車種はS 400 d 4マティックになる。価格は1293万円に達するが、レーダーセーフティパッケージを始めとする安全装備はフルに標準装着される。 そしてガソリンターボのS 500 4マティックは、モーター機能付き発電機によるハイブリッドシステムを搭載して価格は1375万円だ。 そうなるとディーゼルのS 400 d 4マティックは82万円安い。
S 400 d の燃料代 2Lガソリン程度
WLTCモード燃費は、S 400 d 4マティックは14.3km/Lだから、全長が5mを軽く超えるLサイズセダンでは良好だ。 軽油の価格がガソリンに比べて約20円/L安いこともあり、燃料代は2Lのガソリンエンジンを搭載する国産のミドルサイズセダンと同等に収まる。