<どうする家康>山田孝之、山田裕貴ら新キャスト起用理由を制作統括が明かす「キャスティングは迷いなく」
松本潤が主演を務める大河ドラマ「どうする家康」(2023年放送、NHK総合ほか)の新キャストが発表され、松本演じる徳川家康を支える“チーム家康”として、大森南朋、山田裕貴、杉野遥亮、板垣李光人、音尾琢真、広瀬アリス、山田孝之、松重豊、小手伸也、ハナコの岡部大、イッセー尾形の11人が出演することが分かった。新キャスト発表に伴い、制作統括・磯智明氏がインタビューに応じ、キャスティング理由や、脚本家・古沢良太氏の魅力などについて語った。 【写真】“最強サムライ”本多忠勝を演じる山田裕貴 “家臣団のリーダー”酒井忠次を大森、“最強サムライ”本多忠勝を山田裕貴、“クールな貴公子”榊原康政を杉野、“家臣団の新戦力”井伊直政を板垣が演じる。また、“徳川の熱い忠義者”鳥居元忠を音尾琢真が、“三河で一番の「色男」”大久保忠世を小手伸也、“正直でまっすぐな楽しい男”平岩親吉をハナコの岡部大、“元忠の父”鳥居忠吉をイッセー尾形が演じる。 さらに、“愛深き姫”於愛の方を広瀬アリスが、“忍者代表”服部半蔵を山田孝之、“家康が最も信頼する常識人”石川数正を松重が演じる。 ■山田孝之は、「いろいろな表情を持ってる俳優さんだと思っています」 今回発表された出演者のキャスティング理由について、磯氏は「山田孝之さんはいろいろな表情を持ってる俳優さんだと思っています。(山田孝之演じる)服部半蔵は、忍者でありながらも忍者でないというような中途半端なキャラクターでもあり、そこを少しコメディタッチに描けると面白いかなと思い、ご相談しました」と語った。 大森については「酒井忠次は家臣団の中では調整役でありながら、宴会芸が得意といったチャーミングな方でもあると感じています。大森さんは、最近のドラマの中でユーモラスな感じやかわいいキャラクターを演じられていたりするので、家臣団にいるときと宴会芸などをしている時の酒井のギャップを面白く作っていきたいと思っています」と明かした。 ■山田裕貴は「アクションもできる本格派の俳優さんだなと」 また、「山田裕貴さんは、アクションもできる本格派の俳優さんだなと思っています。以前、バラエティー番組で(山田裕貴さんが)剛速球を投げる姿を拝見し、運動神経がいいなという印象を受けました。本多忠勝は、現代で言うとスーパーアスリートのような方だと思っていたので、本多忠勝は山田裕貴さんというキャスティングは迷いなくさせていただきました」とオファー経緯を語った。 さらに、「本多忠勝は、芝居部分はもちろんですが、アクションも見せ場の一つだと思っていますので、そこは期待に応えていただけるんじゃないかなというふうに思ってます」と期待を寄せた。 ■「物語として楽しませてくれる」脚本の魅力 大河ドラマ「どうする家康」で脚本を務める古沢良太氏の魅力について、磯氏は「時代劇的な雰囲気を残しながらも、エンターテインメントできちんと物語を作り込めるというのは素晴らしいなと思っております」と語り、さらに、「約40分間という物語の中で、よくこれだけ多くの魅力的な人物たちそれぞれの見せ場を作って、物語として楽しませてくれるなと感心しております」と明かした。 今回の大河ドラマで新しくやりたいことについては「最近、テレビドラマを配信で見るときは(再生)スピードを上げて見られる方も多いと伺っているので、『お芝居や物語のテンポを上げたい』と古沢さんと話をしていました。時代劇というフレームの中で、スピードを上げなくてもワクワクして面白くなるような凝縮した物語を表現できるかが、一番の挑戦だと思います」と語った。 ■「応援していただけるドラマになればいいなと思います」 取材の最後に磯氏は「今回は、徳川家康とともに困難を乗り越えていく仲間たちの発表となりました。視聴者の皆さんが、“チーム家康”の魅力を感じて、応援していただけるドラマになればいいなと思います」と視聴者へメッセージを残した。