【価格重視の電動ハッチバック】英MG 新型のコンパクトEV、2021年末発売予定
価格重視のMGラインナップ
text:Lawrence Allan(ローレンス・アラン) translator:Takuya Hayashi(林 汰久也) 【写真】MG ZS EV、ルノー・ゾエ、VW e-Up!【新型ベースとなるZSやライバル車種と写真で比較】 (102枚) 英国のMGは、新型のコンパクトEVを2021年末に発売予定であると発表した。比較的安価なEVを導入することで販売拡大を目指す。 一方で、コンセプトカーのE-モーションを市販化し、魅力的な要素を高め、ブランドイメージを向上させる。この2台でMGのEVラインナップを固める方針だ。 コンパクトEVは、ディーラーや消費者が求める低価格で魅力的なモデルになると予想される。 詳細はほとんど明らかにされていないが、バッテリーとパワートレインは既存モデルから流用するだろう。ただし、バッテリー容量は、コスト削減と室内空間への影響を考慮し、ZS EVの44.5kWhより小型化するとみられる。 バッテリーは小型化するが、ボディが軽くなり空力特性も向上するため、240km前後の航続距離を実現すると思われる。出力もZS EVの143psから減少すると予想されているが、電気モーターによる瞬時のトルク伝達と、SUVの兄弟車よりも軽いことを考えると、軽快な走りが期待できる。 ZS EVの価格は2万5495 ポンド(3553万円)からとなっており、50kWのDC急速充電に標準で対応している。新型ではおそらく、価格を抑えるために機能の一部が制限されるかもしれない。 現在のMGのラインナップは価格重視で、新型のコンパクトEVも、ホンダeやミニ・エレクトリックなどデザイン重視のプレミアムカーより大幅に低い価格設定で販売される可能性が高い。AUTOCARは2万ポンド(276万円)を切ると予想している。
AUTOCAR JAPAN