【ニューヨーク時事】週末13日午前のニューヨーク外国為替市場では、日銀の年内利上げ観測の後退を受けた円売り・ドル買いが優勢となり、円相場は1ドル＝153円台前半に下落している。午前9時現在は153円30～40銭と、前日午後5時（152円60～70銭）比70銭の円安・ドル高。 　ニューヨーク市場は、新規の手掛かり材料不足の中を海外市場の円売り・ドル買いの流れを引き継ぎ、153円台半ばで取引を開始した。 　日銀は18日から2日間の日程で金融政策決定会合を開く。日銀は不透明感が強まる世界経済や次期米政権の政策を見極めるため、7月に続く追加利上げを見送るとの観測が再燃した。一方、米連邦準備制度理事会（FRB）が17～18日開催する米連邦公開市場委員会（FOMC）では、0．25％の利下げ決定が織り込み済み。ただ、今後の利下げペースが緩やかになるとの見方から米長期金利が上昇基調を強める中、円売り・ドル買いが進行。円は早朝、一時153円台後半と、約2週間ぶりの円安水準まで下落していた。 　ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ＝1．0500～0510ドル（前日午後5時は1．0462～0472ドル）、対円では同161円00～10銭（同159円69～79銭）と、1円31銭の大幅な円安・ユーロ高。