双子・三つ子の赤ちゃんのお世話で最初に悩むのが「授乳」、どうすれば?【専門家監修】
双子・三つ子の赤ちゃんのお世話で最初に悩むのが、授乳。母乳だけ、母乳とミルクの混合、ミルクだけという3つの授乳スタイルがありますが、双子・三つ子のママたちはどうしているのでしょう? 産科医・青木 茂先生に授乳のしかたを聞きました。 【画像】双子・三つ子になる理由は? 一卵性と二卵性の違いって?【専門家監修】
授乳スタイルは「母乳とミルクの混合」が多数
双子・三つ子ママの7割以上が、「母乳とミルクの混合」で授乳をしているようです。とくに三つ子の場合は、全員に母乳をあげるのはなかなか難しいこと。無理をせず、ミルクも上手に使って授乳しましょう。ただ、ミルクをあげるときはスキンシップが少なくなりやすいので、1人ずつ抱っこしたり、触れ合う時間を積極的に設けるといいでしょう。
双子・三つ子は同時授乳がラク
双子・三つ子のママの多くは、「同時授乳」をしているようです。2人または3人同時に授乳する「同時授乳」のいちばんのメリットは、赤ちゃんたちの欲求を同時に満たすことができる点。授乳時間の節約だけでなく、赤ちゃんが同時に泣いた場合、ママが飲ませていないほうの赤ちゃんを待たせることがないからです。また、また、赤ちゃんの生活リズムも整いやすくなるので、ママやパパは次にするお世話の予測ができ、子育てのストレスが少なくなるというメリットも。 三つ子の場合、2人は母乳(または1人にミルク)を、1人はパパやほかの人がミルクをあげる、という方法での同時授乳が可能です。 次に同時授乳の方法をみていきましょう。自分に合ったスタイルを見つけると、授乳がよりスムーズになります。
もっともスタンダードな「わき抱き」
ママの両わきに赤ちゃんの体が添うように抱きます。赤ちゃんの体をクッションや折りたたんだタオルで支えることもできますが、授乳クッションに全身をのせたほうがより安定するでしょう。また、帝王切開で出産した場合は、傷口に赤ちゃんが触れることが少ないこのスタイルがおすすめです。
吸う方向を変えたいときに使える「かかえ抱き」
1人はママの太ももの上に、もう1人はクッションの上に寝かせます。赤ちゃんの首のあたりをしっかり支えましょう。この抱き方を取り入れて、赤ちゃんがおっぱいを吸う方向が変わることで乳腺の詰まりが解消し、乳腺炎などのおっぱいトラブルを防ぐことにもつながります。