明石家さんまとの共演で衝撃。“相棒俳優”山西惇が語る、人生の分岐点「天才ってこの人のこと」
ドラマ『相棒』シリーズの角田課長役でおなじみの俳優・山西惇さん(@8024atc、58歳)。最近では、京都大学卒の知識と教養を生かして、クイズ番組『Qさま!!』などバラエティー番組にも活躍の場を広げています。 ⇒【画像】ドラマやバラエティー番組でも活躍する山西惇さん 学生時代には関西の人気劇団「そとばこまち」に在籍し、辰巳琢郎さん、生瀬勝久さんらと知遇を得ます。しかし、大学卒業後、一度は就職してサラリーマンに。インタビュー前編では、そこから現在に至るまでのキャリアを聞きましたが、後編では人気ドラマの撮影裏話などを聞きました。前後編のインタビューの後編です。
『相棒』の現場は『相棒』でしかない
――『相棒』の撮影現場の雰囲気、どんな感じなのか気になります。 山西惇(以下、山西):あらためて考えると難しいですね(笑)。うーん、なんて言うのかなあ。『相棒』の現場は『相棒』でしかないんですよ。他の撮影現場に入ると「ああ、ドラマってこうやって撮るんだ」なんて新鮮に感じたりもしますから(笑)。そのくらい、『相棒』はちょっと独特。 ――詳しく伺いたいです! 山西:まず、カット数が他作品と比べると圧倒的に少ないです。あとは、基本的にお芝居する回数も少ないですよね。撮影時に同じシーンを何度も撮り直さない。
20年で培った信頼関係
――ああ! それは20年間で培った信頼関係があるからですよね。 山西:それは本当にそう思います。カメラや照明、音響等の技術スタッフさんもツーカーなので、誰がどう動けば監督が欲しい画(え)を撮れるか一瞬でシェアし合える現場ですね。
水谷豊は「圧倒的にタフな方」
――山西さんからご覧になった杉下右京役・水谷豊さんはどんな方でしょう。 山西:まず、主役として『相棒』というお化けドラマを20年間引っ張っていらっしゃるのが凄いと思いますし、圧倒的にタフな方という印象です。 ずっと右京さんでありながら、つねに先を見て新しいことにも挑戦なさっている姿勢には頭が下がります。『相棒』以外でも脚本をお書きになったり、監督として作品を撮られたりしていますが、いつもめちゃくちゃ楽しそうなんですよ。キラキラしてますよね。 ――右京さんの“相棒”は歴代4人。“相棒”が変わると、現場の雰囲気に変化があったりするのでしょうか。 山西:誰かの新たな加入によって、現場の雰囲気が変わったと感じることはほぼないです。逆に、新しく入ってこられる方は大変かもしれません。 ――すでにチームの空気が出来上がっているから。 山西:そうなんですよ。だから、Season19から参加された篠原ゆき子さんも、最初は大変だったと思います。本当、劇団のような空気感でやってますから。 ただ、どんな時も(水谷)豊さんがフランクに垣根なく接していかれるので、新しく入ってこられる方もいつの間にか『相棒』の空気に馴染まれますよね。『相棒』の空気感は変わらないけど、つねに風が吹いている気はします。