あらゆるアウトドアで役に立つ! 時に命をも救う「ロープの結び方」11種
正しい結び方でキャンプの設営・撤収もスマートに
何かと紐を使用したり、物と物を結んだりする機会が多いアウトドアレジャー。こと新たに「正しいロープワークを覚えよう」などと言うと、何やら面倒臭いルールに沿って知恵の輪のように難解な結び方を練習しなければならないのかと、始める前から少し敬遠してしまうかもしれません。 【画像】予算100万円未満で探す中古車! コスパに優れるアウトドア系SUV4選 ソロツーリング、ソロキャンプだけなら自己流のロープの張り方で何ら問題はないでしょう。長年にわたり身に付けた自分流の方が、テントやタープの設営も撤去もスムーズに行なえるはずですから。ただこれが仲間とのキャンプだったりすると、撤収の時に変な結び方のロープをほどくのに手こずることが結構あります。スマートにキャンプを楽しむためにも、ここはひとつ基本的な結び方だけでも覚えてみてはどうでしょうか。
「本結び(固結び)」
ロープワークの基本は「結びやすい」「強度がある」「ほどきやすい」こと、と言われています。基本的な結びの「本結び(固結び)」がありますが、簡単にほどけなくてイライラした経験はありませんか? 「本結び(固結び)」は結びやすくて強度がありますが、ほどきにくいという点で使う場面が限られてしまうのです。
「はな結び」
もし「はな結び」か「片はな結び」が使えたらサッとほどくことができます。ちなみに固く結べる「本結び」と、結ぶ手順の似ている「たて結び」を比べてみると結びの強度の違いがよくわかります。「たて結び」にしたロープを左右に引くと、摩擦抵抗が小さくてスルスルと滑りながらほどけてしまいます。
「玉結び」
「デート中にシャツのボタンが取れかかっているのを見た彼女が、バッグから裁縫セットを取り出して縫ってくれたのがプロポーズのきっかけでした」なんて実際にあるような、ないような話を耳にすることがありますが、いつもバッグの中に裁縫セットを用意している女性は相当ポイントが高いと思います。針に糸を通して、糸の端を指先でクルリと「玉結び」にする手際のよさを見たら惚れ直すのも当然でしょう。 この「玉結び」をロープワークでは「止め結び」と言います。ロープの端にひとつコブを結ぶだけなので誰でも日常的に無意識でやっている結びです。「止め結び」ができても誰も惚れてはくれませんが、ロープが手から逃げない、ジャージやフードの紐穴のストッパー役、自在金具や滑車などからのロープの抜け止め、ロープのほつれ止めなど結構役に立つ結びです。