ジャッジ、16戦不発自己ワーストは「知らなかった」52号グランドスラムでもHRに「フォーカスしているわけじゃない」
◆米大リーグ ヤンキース5―4レッドソックス(13日、米ニューヨーク州ニューヨーク=ヤンキースタジアム) ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手が、1-4で迎えた7回無死満塁で、劇的な逆転満塁本塁打を放った。ジャッジは8月25日のロッキーズ戦で51号を放って以来、自己ワーストを更新する16試合連続ノーアーチとなっていたが、76打席ぶりの52号を放った。ジャッジの試合後の主な質疑応答は以下の通り。 ―試合を振り返って。 「勝つ時はいつもそうだけど、いい気分だ。特に、2試合続いてね。昨日はサヨナラ勝ちだったし、クールだ。このまま調子を維持したい。打者はいい打席を重ねているし、投手陣も役目を果たしている。接戦では、皆が自分の仕事をしっかりすることが大事」 ―16試合ホームランなしで、グランドスラム。その気持ちは。 「16試合? オー。知らなかった。日々、アナザー・デーだ。本塁打を打つことにフォーカスしているわけじゃない。私にはやらなければならない仕事がある。16試合ノーアーチが長いのか、そうじゃないのか私には分からない。ボールをしっかり打とうとしているだけ」 ―自己最長ですよ。 「キャリアで最長? じゃあ、どっかで打ち切らなければいけないよね」 ―7回の攻撃では、観客席が異様なムード。ファンも何かを感じ取っていたと思うか。 「攻撃がつながったからね。皆がバトルしながら四球を選んで塁に進み、プレーオフのような雰囲気になった。7回だし、(ファンがチャンスを)待っていたことは間違いない。観客の声援も大きかった」 ―過去イチの大きさ? 「今季シーズン通してずっとだから、難しいけど。ドジャーズ戦もそうだった。満員で、大歓声だったし、あれはいいシリーズだった。だから、(比較は)難しい。自分たちはその瞬間に没頭しているから、ボリュームはあまり意識しない」 ―ブーン監督は、ボール球に手を出さないプレート・ディシプリンを褒めていた。 「大事なこと。試合後、そのことを皆、言ってた。スコアがどうであれ、状況がどうであれ、我々はまず塁に出ることが大事な仕事。そして事を起こしていく。スペシャルな集団はそれをする。事が起きる。ここにいる連中はそれを知っている。いい打席を重ねて次の打者につなぐ。そういう意識があれば、ああいうことが起きるんだ」 ―長いシーズンの好不調の波でどう調整していうのか。 「毎シーズン学んでいっている。毎年状況は違うし、毎年経験も違う。シーズンを大きく見ないこと。過去8試合とか、過去16試合とか。ただ、きょうの試合に備えること」 ―だから長いことホームランを打ってないと知らなかったのか。 「皆、打ってないとか言ってくるけど、それに応える術がない。私としては、もちろん、打とうとしているよ、と言うしかない。ダラス(=レンジャーズ戦)でもいい当たりがあったけど、人々は『どうなっているの?』と聞いてくる。本当になんと答えていいのか、分からない。自分の仕事をしようとしている。実際、何も変えていない。ストライクをスイングすること。ボールを見逃し、四球を選ぶこと。きょうやったことを今後も続けて行きたい」 ―オリオールズが負けて3ゲーム差ついた。 「数週間前にスコアボードを気にしていたが、今は、ただ自分たちのことに集中していこうと話している。皆、スコアボードを見てないことを願う。僕は、明らかに見てないよ」
報知新聞社