“世界のFUNAI”船井電機 異例づくめの破産劇「300億円」資金流出か… 消えた金の内訳判明「名門終わらせない」事業再生への動きも【news23】
喜入キャスター: 民事再生を求めても、勝算はどうなのでしょうか? MBS報道センター 中村真千子 記者: もう開始決定が出ているものなので、これを覆すのはかなりハードルが高いといわれています。 喜入キャスター: そしてもう一つ、不可解ともとれるのが消えた約300億円です。 2021年5月に船井電機を出版社が買収したのですが、買収前は船井電機の預金が347億円ありました。しかし破産を申し立てたときには、預金がほぼなかったということです。 破産を申し立てた取締役の男性いわく「会社を守るため」とのことですが、その発言や思いとは矛盾があるように思います。 MBS報道センター 中村真千子 記者: 買収した出版社の社長(船井電機の前社長)に取材したところ、この300億円について内訳を説明してくれました。 【消えた300億円は?】(買収した出版社の社長によると) ●船井電機買収で銀行への返済:180億円 ●創業者の息子への自己株買い:44億円 ●創業者の息子への返済:27億円 ●M&A資金と関連会社への貸付:約50億円 きっちりとした手続きも取られていますし、複数の人に聞きましたが、これ自体に不可解な点はないという話です。 関連会社への貸付に関しては、大手脱門サロン会社が1年以内という短期スパンで売買されているため、今後注目してみていきたい点になります。 上村キャスター: 困惑している従業員の方も多いと思うのですが、今どうされているのでしょうか? MBS報道センター 中村真千子 記者: 次の再就職先を探すために、皆さん活動を急がれているような状況です。 上村キャスター: 元社長の経営判断や、資金の管理が今後最大の焦点となりそうです。 ========== <プロフィール> 中村真千子 MBS報道センター経済班キャップ 関西経済界のトップを数多く取材
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