アバター接客体験 被災地の雇用維持へ 石川・和倉温泉
能登半島地震で被災した石川県七尾市の和倉温泉で16日、旅館従業員などを対象に、画面に映し出されたアバター（分身）によるリモート接客の体験会が開かれた。 年齢や家庭の事情で地元を離れられない従業員の雇用維持が狙いで、今後導入できるかどうか模索する。 和倉温泉旅館協同組合が主催し、7旅館から9人が参加。パソナグループのサービスを利用し、自身の動きに連動するアバターの操作を体験した。多田屋でフロント責任者を務める村上晴雄さん（39）は「通常の接客と併せて活用できるかもしれない。地元を離れられない人に働いてもらう提案もできるのではないか」と話した。 和倉温泉で一般客向けに営業を再開した旅館は2割にとどまる。勤務先を辞めずに他の旅館や施設で働く「在籍型出向」を活用する休業中の旅館もある。
