SNS描写がエグい、こういう奴いる…!怪事件を調査・解決ADV『都市伝説解体センター』、主人公あざみに癒やされながらプレイレポ
注意 「事前情報無しに本作の物語を楽しみたい方」には本記事がネタバレになり得ることを、閲覧前にご留意ください。 【画像全21枚+映像1本】 今回は墓場文庫がデベロッパーを、集英社ゲームズがパブリッシャーを担い、2025年2月にWindows PC(Steam)/PS5/ニンテンドースイッチ向けにリリース予定のミステリーアドベンチャー『都市伝説解体センター』のデモ版をご紹介。なお、本記事の制作にあたっては集英社ゲームズから事前に提供されたデモ版のSteamキーを利用しています。 『都市伝説解体センター』とは? 本作は、都市伝説解体センターにて半ば強制的に働くことになった主人公の「あざみ」を操作して、都市伝説に絡んだ様々な怪事件(?)を調査していくアドベンチャーゲーム。会話と調査を繰り返して選択肢を増やし、最終的には集めた証拠から仮説・特定して解決を目指すというのがゲームの基本的な流れです。 今回は体験版ということで序盤パートをプレイしまして、すんごい個人的な感想を申し上げると……割とあっぱらぱー(?)寄りな主人公に対して、依頼人たちの背景から垣間見える闇というか、SNSまわりの演出の生々しさによる温度差のおかげで風邪引くかと思いましたよ。えぐい。 カ◯シダパレスみてえな心をざらつかせるものを感じながら、それでも頑張って起承転結で進んでいくと思われる物語における”転”のあたりで、「続きはゲーム本編で!」「ウィッシュリスト登録はこちら!」みたいに終わるのがニクイところ。どうして90分だけなのよぉ~ッ!と山岸由花子になりつつ早速やってまいりましょう。 操作・設定・言語について 本作の操作はキーボード&マウスおよびコントローラーに対応しています。今回はコントローラーでプレイ。基本的にゲーム内画面のオブジェクトを選択して会話を進めるスタイルなので、どちらで遊んでも問題ない体感でした。 設定についてはオーソドックスかつシンプルな項目が並んでいますね。また言語については、当然ながら日本語にバッチリ対応。英語にするとタイトルロゴもちゃんと切り替わるのが丁寧な仕事だと思います。 本編開始 さあ始まりました『都市伝説解体センター』。改めて今回はデモ版ということで、ゲーム序盤をさくっと遊んでまいります。 この物憂げな表情の女性こそ我らが主人公「あざみ」であり、彼女は昔から何やら異形の影が見えるという体質に悩みを抱えています。そんな体質をなんとかしようと向かった先が都市伝説解体センター……その所長によってあれよあれよという間に職員として働かされることになるのが物語の立ち上がり。 このあたりはチュートリアルも兼ねた本作要素の顔見せという感じで、テンポよく進んでいくのが良いですね。 画面に表示された現在の目標に従いつつ、室内の選択可能箇所をしらみつぶしに探して証拠を集めます。 チュートリアル後の初依頼における話になりますが、依頼人と会話を重ねて情報を引き出すのも大切です。個人的に最初の依頼人たちについては、「実際にこういう奴いるよな……」というイヤな生々しさで胸焼けを起こしていました。人生はすべて経験だから、とか言いながらパパ◯やマルチまがいな活動にハマって身を落としていった知り合いを思い出してしょんぼり。何の話だ。 証拠集めについては、各キャラクターの台詞などが何かとヒントになっているので、証拠が集まらずに行き詰る、ということはあまりないと思います。またあざみの特殊能力「念視」を高める(?)メガネを使用することで、別のレイヤーから現場を確認して証拠を入手することも可能。 なお一度調べた箇所、会話した相手でも、証拠を手に入れたタイミングでもう一度確認すると選択肢が増えていることがあります。そこからさらに別の証拠へとつながる手がかりになったりするので、積極的にあれこれ確認するとよいでしょう。 また別のタイミングでSNS調査なるものもあるのですが、個人的にはだいぶ精神がえぐられました。アカウント名や投稿内容の「それっぽさ」が精度高すぎて、現実であればTLに流れてきた瞬間おもわずミュートやブロックをしたくなるような感じなんです。たすけて。 SNS調査では各投稿を確認しつつ、時にはメガネを通して入手したワードを利用して「検索」することで、さらに情報を深堀りしていくことができます。それらを繰り返すことで証拠を入手する流れですね。 行き詰まることは少ないものの、入手した情報などが増えてくると「何がどうなってそうなった」と整理したくなります。そんな時に便利なのが手帳システムで、一通りの人間関係やこれまでの物語、その他各種データを閲覧できます。これまで集めた情報も記載されるので、確認にはうってつけ。 ただしなんだか全体的に主張が強い手帳。あざみの文体はどこかオジサン構文ですし、都市伝説とデータベースの項目では妙にクセの強い謎キャラクターが隙あらばトナカイネタを絡めた主観的な感想をぶっこんでくるのでええい何なんだお前は!(発狂) そんなこんなで集めた情報から仮説を立てていくターン。情報だけが並んでも漠然としたことしたわからないので、そういったボンヤリ部分にロジック方向からメスを入れて形にしていくという感じですね。 選択肢が多いので悩むこともあるかもしれませんが、よくよく見るとぶっ飛んでるものがちらほら紛れ込んでいますし、また不正解でもやり直しができるので気軽にトライしてみると良いでしょう。 個人的な感想で申し訳ないのですが、不正解の組み合わせでもツッコミやギャグみたいな反応が見られたら嬉しいかも……と思ったり。なんですか男を念視で呪殺するって。 そんなこんなで証拠も仮説も出揃ったところで所長による特定ターンに繋がっていくのです。 おわりに 繰り返してしまいますが、それにしても依頼人たちの「うわぁ……」となる言動(背景)や、SNSまわりの「うへぇ……」となる投稿内容には胃がねじ切れるかと思いましたよ! ともあれ続きが気になる……!都市伝説の「解体」ターンはいつくるの……!というところで体験版は終了。全体的に密度高めなプレイ体験という感覚でしたが、実際は1時間半くらいでクリアできたので、サクッと遊んで作品の雰囲気を掴むのにはちょうどよいかもしれませんね。 タイトル:『都市伝説解体センター』 対応機種:Windows PC(Steam)/ PS5/ ニンテンドースイッチ 記事におけるプレイ機種:Windows PC(Steam) 発売予定日:2024年2月予定 著者プレイ時間:1.5時間 サブスク配信有無:無し 価格:未定 ※製品情報は記事執筆時点のもの スパくんのひとこと 登場人物たちの人間性ギャップというか、主にSNSまわりの演出で胃が痛くなったスパよ
Game*Spark 麦秋
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