「ご主人様のことで2人きりで話がしたい…」駐在夫の不在時、妻の身に起きた戦慄の事件!専属ドライバーからもちかけられた奇妙な相談
夫の海外駐在に帯同し、子育てや人間関係、趣味などなんとか生活を軌道に乗せた幸子さん。ところが夫の洋治さんは職場でのストレスもあり、接待と称してゴルフやいかがわしい店に通いつめていることを専属ドライバーのJさんから密告されます。 幸子さんが洋治さんを問い詰めると、激高し、あくまで接待だと言い張ります。仕事もお金も自由にならない異国の地で途方に暮れていた幸子さん。ある日、Jさんが深刻な様子で電話をしてきます。 取材者プロフィール 幸子さん(仮名):36歳、子どもは2人。夫の海外駐在に帯同。結婚前はキャビンアテンダントとして勤務。 洋治さん(仮名):40歳、会社員。念願かなって海外駐在に。
「異国で頼りにしていたのがあだになり……」
幸子さんに糾弾されて以来、表面的には少し素行が改善したという洋治さん。とはいえ、相変わらず接待と称して夜のお店に通っているようです。 そんなある日、ドライバーのJさんが、洋治さんを遠方の工場に送り届けた帰りに電話をしてきました。 「ご主人様がさらに大変なことをしている。人目が気になるから、奥様とふたりで家の中で話したい」 Jさんがそんなことを言うのはもちろん初めてです。きっとなにか重大な話なのだと幸子さんは鳥肌が立つような思いでした。とはいえ、信頼しているドライバーだからといって誰もいない家に上げることはできません。駐車場に降りていくので、車の中で話そうと伝えました。 ところがその10分後、玄関のインターホンが鳴りました。エントランスはオートロックのコンドミニアムです。警戒しながら画面越しに応答すると、Jさんが紙を手にして立っていました。駐車場からの直通エレベーターは、警備員が立っていますが、ドライバーは全員警備員と顔見知り。待機時間に親しくなっているので「会社から書類を渡すように頼まれた」と難なく通過したのでしょう。 「玄関先で、夫のまずい話が始まるのは避けたい。そう考えて、私はドアの内側にJさんを入れてしまいました。もちろん部屋に入るのではなく、玄関ホールは日本と段違いに広いのでそこで話すつもりでした。玄関のノブには手をかけて、少し開けたままにして話そうと思ったんです……」
佐野 倫子