アリ対猪木がメイウェザー対マクレガー決定で41年ぶりに海外で再注目
作家のトーマス・ハウザーが書いたアリの自伝から猪木戦に関する部分を引用。アリのプロモーターだったボブ・アラムが「悪夢の中でも極めつけの悪夢だった」と回想していることや、アリの専属医だったパチェコが「猪木と戦うのは馬鹿な行為だった」などのコメントが紹介され、いかにアリにとってリスクのある試合だったかを伝えた。 またボクサー対レスラーの試合は、このアリ対猪木だけではなく、1976年の同じ日に、映画「ロッキー」のモデルになったアリとも戦ったチャック・ウェップナーが大巨人のレスラー、アンドレ・ザ・ジャイアントと試合をして3ラウンドに場外に投げ飛ばされた試合があることも紹介されている。 メイウェザー対マクレガーの異色対決が決定したことで41年ぶりにクローズアップされることになったアリ対猪木戦。あの試合に対する皮肉や批判も含め、真剣勝負だったことが再評価されたことは確かだ。今回はボクシングルールで行われるため、比較は難しいが、『世界最強』を決めるというそのコンセプトは、時代が変わっても、人々の興味をひきつけるものなのかもしれない。