鍋料理によく使われる「水菜」 栄養あるの? 実はホウレンソウより優秀なポイントも 管理栄養士が解説
鍋料理や煮物などによく使われるものの、地味な印象がある野菜の一つが「水菜」です。そもそも、水菜にはどのような栄養素が含まれているのでしょうか。どのように調理するのがお勧めなのでしょうか。意外とよく知らない水菜の栄養について、管理栄養士の桜井このさんに教えていただきました。 【要注意】「えっ…うそでしょ…?」 これが「実は食べ合わせがよくない」食材の組み合わせです!(6つ)
カルシウムやビタミンCはホウレンソウより多い
Q.そもそも、水菜にはどのような栄養素が含まれているのでしょうか。 桜井さん「特に多く含まれているのは、カルシウムやビタミンCですね。この2つは、実は同じ緑黄色野菜であるホウレンソウや小松菜よりも多く含まれているんですよ。水菜は栄養成分があまりないんじゃないかと思われがちなのですが、他の野菜よりも栄養がたっぷり含まれている野菜の一つなんです。 また、ベータカロテンや葉酸、食物繊維、鉄分なども豊富ですね。免疫力アップや抗酸化作用など、人間の体にとってよい働きをする栄養成分が多いですよ」 Q.栄養素が多く含まれている部分について、教えてください。 桜井さん「栄養成分の多く、特にミネラルは葉に多く含まれています。次に根の辺りですね。スーパーや青果店などで購入する際は、葉や茎がみずみずしく、ピンとしているものを選ぶと良いですよ」 Q.水菜の栄養素を効率的に摂取できる食べ方はありますか。 桜井さん「栄養をきちんと摂取したいということであれば、やはり生食が一番です。なぜなら、熱に弱いビタミンCなど、積極的に摂取したい栄養成分が多く含まれているためです。熱に弱い栄養成分を加熱すると壊れてしまいます。 ただ、加熱するとかさが減る分、たくさん食べられるというメリットもあります。ゆでた汁も一緒に取れる鍋物やスープにして食べるのも良いかと思いますね」 * * * 実は栄養成分も豊富な水菜。緑黄色野菜としてのポテンシャルを秘めた素晴らしい食材であることが、よく分かりました。料理を作る際にぜひ活用してみてはいかがでしょうか。
オトナンサー編集部