「第31回キネコ国際映画祭」のテーマは「PLAY＆PRAY FOR PEACE～せかいからあらそいがなくなりますように～」

毎年11月上旬に開催される国際映画祭「キネコ国際映画祭」。2024年は10月31日(木)～11月5日(火)の期間中、二子玉川ライズや玉川高島屋S・C、二子玉川公園など、東京・二子玉川の街一帯が映画館となり、「第31回キネコ国際映画祭」が行われる。 【写真】2023年のコンペティション作品への受賞式の様子 「キネコ国際映画祭」は、世界の三大映画祭のひとつに数えられる「ベルリン国際映画祭」の児童映画部門「キンダー・フィルムフェスト・ベルリン」の協力を得て、1992年に創設された。ティーンズ審査員を含む「キネコ審査員」によって、海外作品部門の最優秀作品賞が選定されるのが特徴。一方、日本作品部門においては、世界の「子ども映画祭」のディレクターや専門家の国際特別審査員がグランプリを決定している。 今年度のテーマは、「PLAY＆PRAY FOR PEACE～せかいからあらそいがなくなりますように～」。海外から多くの映画監督や映画関係者が集い、世界中から集められた映画を子どもたちの年齢に合わせたプログラムで上映する。また、生吹き替えによる「ライブ・シネマ」といったワークショップも実施される。 ■「第31回キネコ国際映画祭」の見どころは？ (1)コンペティション上映 今回のコンペティション上映では、全世界23カ国から60作品を用意。0歳～12歳が対象の幅広いテーマ作品が出そろう。また、海外の映画を上映する際、スクリーン横で声優たちが生吹き替えを行う「ライブ・シネマ」プログラムを一部作品で実施し、字幕が読めない子どもたちも安心して映画鑑賞できる人気企画が行われる。 今年度は過去最多の日本映画に加え、アジア作品を多数上映。新設のドキュメンタリー部門では、大人と子どもが一緒に楽しめる教育的な作品も充実している。 ＜料金：大人1200円、子ども700円(10月24日(木)からキネコ国際映画祭公式サイトにて販売開始)＞ (2)I LOVE THEATER 二子玉川にあるカフェやパブで、スイーツやドリンクを味わいながら映画鑑賞できる。映画好きの店主とのコミュニケーションもこの企画ならでは。 ＜場所：ふたこビール醸造所、シュクレペールカフェなど / 期間：11月1日(金)、2日(土)、4日(祝) ※店舗により期間中の開催日時が異なるため公式サイトを要確認＞ (3)チェコフェスティバル チェコセンター東京とチェコ政府観光局が主催し、チェコの文化的魅力を紹介する日本最大級のイベント。昨年に引き続き「キネコ国際映画祭」とコラボレーションし、会場内の多摩川河川敷(二子玉川公園前)をメインに実施する。 世界で最もメジャーなビアスタイルのひとつである「ピルスナー」発祥の地で、ビール大国としても知られるチェコ。会場でも、さまざまな銘柄のビールやチェコの伝統料理が味わえる。そのほか、繊細でかわいらしい手芸品、食器、ガラスアクセサリーなど選りすぐりのチェコ雑貨も購入できる。 ＜場所：多摩川河川敷(二子玉川公園前) / 期間：11月2日(土)～11月4日(祝)＞ (4)ソープボックス乗車体験 二子玉川の河川敷で繰り広げられる「ソープボックスダービー」は、エンジンを持たない車で重力だけで直線の坂道を下り、速さを競い合う子どものためのカーレース。 “地球のチカラ”ד親子の熱気”で動くハイブリッドカー体験として、ソープボックスカーの魅力に触れられる。 ＜場所：多摩川 河川敷通路 / 期間：11月2日(土)～11月4日(祝) / 参加費：無料※1日あたり100人まで＞ (5)ホスピタルプロジェクト キネコのホスピタルプロジェクトは、東京・大蔵にある国立研究開発法人国立成育医療研究センターと共に2022年3月から始動。ヨーロッパでも取り組まれているこのプロジェクトは、医療機関と映画祭をオンラインでつなぎ、入院中の子どもたちに映画を通じて感情の学び体験を届ける取り組みとなっている。 ＜場所：国立成育医療研究センター / 期間：10月31日(木)～10月5日(火)オンライン配信、11月8日(金)～11月30日(土)アーカイブ配信＞ ■子どもに見てほしい映画をセレクト！ 今年の多摩川河川敷での野外上映イベントでは、日本映画界の“ゴッドグランパ”である東宝株式会社代表取締役会長・島谷能成さん、株式会社東急レクリエーション取締役会長・菅野信三さんが、子どもたちのために映画をセレクト。二子玉川にほど近い自由が丘の学校を舞台にした「窓ぎわのトットちゃん」を11月4日(祝)に上映する。 また、11月2日(土)は「ハリー・ポッター」シリーズのプロデューサーであるデビッド・ハイマンさんが製作した「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」、11月3日(日)は「ライブ・シネマ」プログラムとしてSFアクション作品「ブラム」も上映される。 ＜場所：多摩川河川敷(二子玉川公園前) / 期間：11月2日(土)～11月4日(祝)※入場券が必要。レジャーシート、防寒着は各自持参。雨天の場合は公式サイトを要確認＞ この秋は“芸術の秋”らしく、二子玉川の風情と一緒に映画作品を楽しもう。