今治・旭町に着物レンタル店「きものや紗璃」 着物の気軽さ伝えたい
着物レンタル店「きものや紗璃(さり)」(今治市旭町)が12月1日、今治にオープンする。(今治経済新聞) 【写真】旭町に着物レンタル店「きものや紗璃」 反物から着物を仕立てる和裁士・二神美香さんと、着物が好きだという大澤淑子さんが「着物をもっと気軽なファッションの選択肢の一つとして提案したい」と開く同店。 店舗には、私物や仕入れ品、地域の人から譲り受けたものなど、合わせて約100点の着物を用意。好みやニーズに合わせた着物選びや着付け、レンタルのサービスを提供する。料金は、スタンダードな着物の「トラディショナルタイプ」=6,000円、「振り袖タイプ」=7,000円。男性は5,000円。 「幼い頃から着物を着せてもらうのが好きだった」という二神さん。京都の和裁専門学校での5年間の修業を経て、最難関の1級和裁技能士資格を取得後、長年、和裁の世界に身を置いてきた。大澤さんは、「せっかくの自前の着物を着られるようになりたい」と思ったことがきっかけで着付けを習得。今治市内での婚礼の仕事をきっかけに知り合い、20年来の友人関係を続けてきたという。 同店立ち上げの経緯について、2人は「思っているより着物は簡単に着られる。ぜひ多くの人に、着物を着る楽しさや喜びを感じてほしい」と話す。サイクリングなどを目的に今治を訪れる海外からの観光客を主なターゲットに「今治の夜の楽しみ方の一つとして、着物のレンタルを提案したい」と意気込む。 「今治には城下町のような古い町並みがあるわけではないが、着物を着て歩いてみると絵になる場所は意外と多い」と二神さん。着物を着ての街歩きも提案したいと話す。大澤さんは「着物も、スニーカーやブーツと合わせるなど、カジュアルに着ることができる。洋服のように気軽に着てもらえれば」と呼びかける。 営業時間は13時~21時。着物の返却は翌朝11時まで。予約は前日までにネットで受け付ける。
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