気温差で夏のお腹は疲れ気味。医師に聞く、調子が悪いときの腸活考。
低フォドマップを意識してみる。
フォドマップとは、小腸で吸収されにくく大腸で発酵しやすい糖質の総称。ラーメンや加工肉などフォドマップを多く含む食品は、膨満感や腹痛、下痢を引き起こしやすいといわれている。 「便秘や下痢などが続く過敏性腸症候群の患者さんで整腸剤が効かなかった人が、高フォドマップの食品を控えた生活にして改善されたケースも。ひとつのアプローチとして参考にしてみてもいいと思います」 お腹の調子に悪影響するフォドマップの種類や量は個人差があるとされ、高フォドマップ食のすべてが腸に負担をかけるわけではないという。 「更年期世代は女性ホルモンの乱れから、体質に合う食品が変わってくることも多いです。これまで好きで問題なく食べていた食品が実は不調の原因になっていることもあり、何を食べたときに調子を崩しやすいか、注意して見極めていくことが必要です」
\小腸をいたわる/(低)フォドマップ
●野菜 なす│ピーマン│大根│キャベツ│ほうれん草 ●穀類 白米│玄米│オートミール│そば(十割) ●乳製品 バター│パルメザンチーズ│カマンベールチーズ ●果物 バナナ│いちご│キウイ│オレンジ│レモン ●肉・魚 肉類全般│魚介類全般│卵 ●調味料 ソース│酢│みそ│カレー粉│唐辛子
(高)フォドマップ
●野菜 玉ねぎ│にんにく│キムチ│ごぼう│豆類 ●穀類 小麦│大麦│パスタ│ラーメン│パン ●乳製品 牛乳│ヨーグルト│プロセスチーズ ●果物 グレープフルーツ│マンゴー│梨│すいか ●肉・魚 魚の缶詰│加工肉 ●調味料 オリゴ糖│キシリトール│はちみつ 「キムチやヨーグルトなど腸活にいいとされる食品も高フォドマップ食に入りますが、必ずしも腸に悪いわけではありません。自分の体質と合う食品を探す目安にしてください」