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オウンドメディアのCMS、選び方のポイントは何か?はてなの磯和太郎氏に訊いてみた

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コスト増、負担増加で継続できなくなるケースも

――古いCMSでページデザインの変更ができないという話は時々聞きますね。 磯和: 5、6年前に始めたときに、WordPressを使わず、一から構築しているケースでも苦労されていることがありますね。その時は最新だったけれど、時代に合わせた改修が複雑でできない、というケースです。 あと、WordPressやほかのCMSを使っているものの、導入時の最新版で最適化してしまったからアップデートできないというご相談をいただくこともあります。コストの安い制作会社に導入してもらって、そのあとの保守がないので、アップデートできていないという例もあります。 その状態で別のシステムに移行しようとすると、現状のシステムの構造の解析だけでも工数がかかりますし、解析できたとしても確実に移行できるわけではありません。ある事例では、二重運用期間を3、4ヵ月用意して、それでも移行できないところはあきらめて、部分だけ移行したそうです。 ――増築を繰り返した家のように、少しずつシステムが複雑になってしまうのかもしれないですね。 磯和: 担当者が変わって引き継ぎができなかった、できなかったからCMSを変えた、そうしたら業務フローが変わって、新たな破綻につながった、という例もあります。システム管理については、どこまで自社で担保するのか、システム系の専任の人をつけるか、などを最初に決めておくといいですね。 なお、継続するうちにコストがかかるようになると、担当が変わったときに「なぜコストをかけてメディアを続けているか」をきちんと説明できないと、予算が下りずにオウンドメディアが続かなくなることもあります。  

はてなが残っているのは時代のニーズをとらえてきたから

――17年間、ブログの時代からCMSを提供し続けているはてなから見て、CMSはどのように移り変わってきましたか? 今はほとんど使われないCMSや閉鎖してしまったブログサービスもたくさんありますよね。 磯和: その時代ごとに求められる機能や設計を追いかけて、刷新し続けられるCMSが残っているのだと思いますし、今後もそうでしょう。 クライアントとなる企業が使い勝手として求める機能や、できあがったコンテンツの書き手・読み手となるエンドユーザーの変化に対して敏感に対応していくのは大前提ですが、その一環でSEOを考えるならGoogleのアルゴリズムの変化に対応する必要があります。書かれたコンテンツがその情報を求める読み手に届けられるよう、Googleの目指すところについていくのは、ブログメディアやCMSにとって重要ですし、SEOが弱ければユーザーに選ばれなくなります。 新しいSNSの拡散力が強いなら、それに対応した機能を用意する、スマートニュースを始めとしたニュースプラットフォームなど、外部への記事配信にも対応できるようにするなど、時代のニーズを理解して機能改善し続けることですね。