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「備え」新たな形も 台風10号、ホテル避難や立体駐車場活用

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熊本日日新聞

 台風10号の接近に、7月に豪雨災害が起きた熊本県内では、ホテルを活用した“自主避難”や、パチンコ店が車の安全確保のために駐車場を開放するなど、新たな「備え」の形も見られた。  熊本市の避難者のピークは6日午後9時の1万523人。市民の1・4%に当たる。新型コロナウイルス感染対策のため各指定避難所の定員を半分程度に減らしたこともあって、145カ所のうち25カ所が満員に。予定外の部屋を使うなどして対応した。市水防本部は「数日前から危険だとアナウンスされ、備える意識も高かったのでは」とみる。  玉名市では多めに準備した避難所9カ所で足りず、5カ所を順次追加。6日午後10時には計14カ所に計2304人が避難した。市防災安全課は「通常の台風なら100人弱。こんな状況は初めて」。  ピーク時に1874人が避難した水俣市も市指定の16カ所に加え、自治会に呼び掛けて「地域避難所」を急きょ14カ所開設した。

 コロナ感染などを警戒してホテルに避難した人も相次いだ。県の調べでは、少なくとも3千人以上。熊本市中央区のホテル日航熊本は6日夜、191室が満室となった。ほとんどが避難目的の地域住民で、宿泊予約グループの田桂徳[ジョンケイトク]マネジャー(47)は「『ホテルなら安心だから』というお客さまもいた。初めての経験だ」。  同市中央区のANAクラウンプラザホテル熊本ニュースカイ(187室)や、熊本ホテルキャッスル(179室)も満室に。キャッスルの担当者は「通常の建物より耐震強度も高め。コロナ対策も含めて安心を求められたのでは」と分析した。  同市中央区の藤崎八旛宮近くのパチンコ店「湖月熊本藤崎店」は6日朝から300台分の立体駐車場を無料開放。暴風雨から車を守りたい人で満車となった。黒田健店長(43)は「地域貢献でもあり、今後も災害の際には同様の対応を検討したい」と話した。(太路秀紀)

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