【アメフト】MVPに富士通QBバードソン、38歳P吉田がオールX初選出
アメリカンフットボールのXリーグは12月15日、トップリーグ「X1スーパー」の2020年シーズン最優秀選手(MVP)、最優秀新人、オールX25人(オフェンス11人、ディフェンス11人、スペシャルチーム3人)を発表した。富士通フロンティアーズのQBマイケル・バードソンがMVP、ノジマ相模原ライズのQBカート・パランデックが最優秀新人に選ばれた。また、オールXリーグでは、パンター(P)に富士通フロンティアーズの38歳、吉田元紀が初選出された。 写真=突進するオービックRB李卓をタックルするパナソニックDBジョシュア。共にオールXに選出された=撮影:小座野容斉
パスでチームをけん引…バードソン
バードソンは1993年12月生まれの27歳で2018年に富士通に加入し、今季が3年目。米国ではFBSのジェームズマディソン大学、マーシャル大学を経て、FCSのテネシー工科大学でプレー、パス2577ヤード、17タッチダウン(TD)という成績を残した。その後、NFLのシアトル・シーホークスのミニキャンプやCFLのB.C. ライオンズのキャンプにも参加したが入団には至らなかった。 2018年の初夏に、コービー・キャメロンの引退でQBを探していた富士通のテストを受け入団。そのままエースQBとなった。195センチ110キロの巨体ながら運動能力が高く、強肩からのパスだけでなく、ラン能力にも秀で、過去3シーズンの富士通のオフェンスをけん引してきた。 今季は、新型コロナウィルス感染症の影響で練習が不足していたが、徐々に調子を上げ、3試合でパス704ヤード、成功率61.97%、7TD、1INT、ランでは95ヤード1TDという成績を残した。特に第2節のIBMビッグブルー戦では、サマジー・グラント、トラショーン・ニクソンという主力RBのランを封じられながらパス322ヤード5TDというパフォーマンスでチームを勝利に導いた。
快足で連勝引き寄せる…パランデック
最優秀新人のパランデックは1994年11月生まれ。米FBSのネバダ大ラスベガス校でQBとしてプレー。188センチ88キロで、リードオプションを中心にした走るQB として3シーズン、34試合でラン728ヤード、パス1489ヤードという成績を残した。今季はチームへの合流が遅れ、開幕の富士通戦には間に合わなかったが、第2戦のエレコム神戸ファイニーズ戦から出場し、オフェンスの中心に。第3戦のIBMビッグブルー戦では97ヤードを独走するTDを見せるなど、チームの2連勝に貢献した。今季のXリーグのラッシングリーダーにも輝いた。