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神戸がJ再開後初の4人同時交代「皆さんもACLの日程を見たと思うが…」

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ゲキサカ

[7.11 J1第4節 大分1-1神戸 昭和電ド]  ヴィッセル神戸のトルステン・フィンク監督が1-1で迎えた後半30分、ベンチ入り選手4人を一気に投入するという思い切った交代策を講じた。過密日程の今季に限る国際ルールにより、交代枠が3人から5人に拡大中。6月27日のJリーグ再開日から導入されているが、4人以上の交代が行われた初めての事例となった。  フィンク監督は試合後のオンライン会見で「この4日間で2度の九州移動があり、疲労が溜まっているので、フレッシュな若い選手、走れる選手を入れてみようと思った」と意図を説明。神戸はJ1が再開した4日に広島戦(●0-3)をホームで行った後、8日の鳥栖戦(○1-0)、11日の大分戦(△1-1)と九州でのアウェーが続いており、選手の負荷軽減が狙いだったようだ。  大分戦でのフィンク監督は、4枚替え以外にもさまざまな場面で起用に工夫を凝らしていた。まず登録メンバーを見れば、MFアンドレス・イニエスタ、MFセルジ・サンペール、DFダンクレーといった主力スター選手が不在。先発は11人全員が日本人選手で、なかでも山口から移籍してきたDF菊池流帆はこの日がJ1デビューだった。 「短い間での長いシーズンになるので、若い選手やベンチメンバーにリズムを与えないと、試合に出た時にパワーが出ない」。メンバー構成の考え方をそう明かした指揮官は「チャンスを与えてリズムを掴む機会を与えたいし、監督として『信用しているよ』という気持ちを彼らに伝えたい」と先を見据えつつ、サブ組への思いを語った。  またハーフタイムには、アンカーのMF山口蛍をリベロの位置に下げ、4-3-3から3-4-3へのシステム変更を行った。「大分が多くのロングボールを戦術で使っていたので、そこへの処理もあったし、よりボールを持って安定したプレーをしたかった」(フィンク監督)。開始直後に先制点を挙げながらも追いつかれ、流れが悪くなったチームを立て直そうという意図だった。  山口にとってリベロは「試合でちゃんとやったのは初めてかもしれない」という不慣れなポジション。それでも後半のパフォーマンスは明らかに改善され、試合後には「予測を持ってプレーすればもっとうまくできるとすごく感じた。自分が一つ前で出ている時も、後ろの3枚がカバーしてやればほとんど相手にチャンスを与えなかったと思うし、後ろの連動がすごく大事だと感じた」と手応えも語った。  そして、勝ち越しを狙った後半30分にはトドメの4枚替えを敢行した。ここではJリーグデビューの18歳MF小田裕太郎に加え、DF渡部博文、MF佐々木大樹、FWドウグラスを一気に投入。それ以降、中盤で佐々木が存在感を発揮すると、ドウグラスへのシンプルな配球で勢いを強めつつ、小田には何度もペナルティエリア内での決定機が訪れていた。  最終的には決定力を欠き、ゴールマウスをこじ開けることはできなかったが、山口は「決定的なシーンも作り出してくれたので、最後のところはまだまだかなと思うけど、チームに勢いを与えてくれたと思う」と4枚替えに好感触。フィンク監督も「勝ちへのこだわりも見えてきたし、前へ前へというのが見えてきた」と前向きに語った。 「皆さんもACLの日程を見たと思うが、2~3日ごとに試合があるので各試合ごとに5人、6人の先発変更があってもおかしくない」。セントラル開催での10月再開がAFCチャンピオンズリーグ(ACL)を見据えても、可能な限り選手層に厚みを加えたいヴィッセル神戸。「メンバー全員に頼らないといけない」と語る指揮官はすでに、そうした作業に着手しているようだ。

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