田中将大の去就は“NPB以外”もあり得る? 今後考えられるルート、各方面から“需要”も
田中将大のブランドはまだ錆び付いていない。楽天退団を発表後、獲得調査をしていたヤクルトが契約を断念するなどしたが、各方面から多くのラブコールが送られているという。日米を席巻した右腕に対しての評価は高く、獲得を希望する球団は少なくないという。 【写真】「2億円」が「400万円」に急降下 球史に残る“大減俸”を味わった選手がこちら 「特に今、言えるようなことない。とにかく、自分のレベルアップのために、トレーニングを続けていくことが一番大事だと思う」(田中/12月8日、都内開催の野球教室にて) 田中は楽天球団から12月2日に自由契約選手として公示された。当初は先述のように「ヤクルトなどの複数球団が獲得に積極的」と言われ来季の所属先は早期に決着すると思われていた。しかし自由契約となって1週間ほどが経過したが、去就が決まるまではまだ時間がかかりそうな雰囲気もある。 「各球団、田中の実力は把握している。開幕までの調整方法を熟知しているベテランなので、パフォーマンスに関しては心配していない。春季キャンプまでは2カ月近くの時間があるので、総合的な選手編成を考えた上で獲得するかを吟味している球団はあるはず」(在京球団編成担当) 「そこ(楽天との再契約)はない」と田中自身が断言したこともあり、NPBでプレーするためには他球団からのオファーを待つしかない。「まさか、自由契約になるとは思わなかった」(在京球団編成担当)という声があるように、退団は球界の誰もが予想しなかったこと。獲得に前向きでも、選手の編成の再調整をする時間が必要なのも理解できる。 田中にとってはNPBが最優先にも見えるが、11月24日に自身のYouTubeチャンネルで「楽天と来季の契約を結ばずに新たなチームを探すことに決めました」と発表すると真っ先に反応したのが米国ニューヨーク界隈。「マサをヤンキースに復帰させろ」の声がSNS上に多数寄せられた。 「ヤンキースのファン、関係者はワールドシリーズでドジャースに負けた屈辱を引きずっている。来季こそ世界一奪回を目指す中、今オフは中軸フアン・ソトが同じニューヨークのメッツに移籍してしまった。活躍の可能性のある戦力は1人でも補強すべきで、自由契約になったかつてのメンバーに注目が集まったのではないか」(米国在住スポーツライター)