【菊花賞】神戸新聞杯組の1~3着馬は連対率55% それでも今年の2・3着馬が危ない理由とは?
1着馬は1-3枠から
今週末の日曜日には菊花賞が行われる。先週のデアリングタクトに続いて牡馬でも三冠馬が誕生するのか注目の一戦になるが、このレースを予想する上で重要なポイントを紹介していく。 【菊花賞 2020予想】京大式!アノ人気馬は自信の消し!コントレイルの考察も 菊花賞や天皇賞(春)といった京都の長距離戦にありがちな傾向だが、内枠有利になることが多い。京都は内回りや外回りと、多様なコース設定をとれる上に、気候の良い時期の開催が多い。したがって馬場の内側も傷みにくいので、当然、内を回った馬が有利。そのうえコーナーを6回も回る長距離戦となれば、なおさら内々を回ってくる馬が勝ちやすい。 過去10年のうち、不良馬場の2回は参考外として8回のデータを見る。内枠と外枠の成績を比較すると複勝率は同じだが、1着の数が全く違う。1~3枠は6勝、勝率12.5%なのに対し、4~8枠は2勝、勝率2.1%しかない。単勝回収率を見ても1~3枠112%、4~8枠16%なので、能力のある馬でも外から勝ち切るのは相当難しい。 ちなみに昨年、筆者は7枠14番のサトノルークスに本命を打ったが、外枠の差し馬ということを嫌って3連単2着固定を買い、200倍超えの配当をゲットした。勝負したい馬が外枠に入った場合、悲しいかな2~3着止まりの馬券を買うのが賢明なのだ。コントレイルも、もし外枠に入って差しに構えるようであれば、2着固定で買うという選択肢も浮上する。
ディープインパクト産駒も不安なし
ディープインパクト産駒がデビューし始めた頃は、「長距離戦のディープ産駒は走らない」という説もあった。3000m戦の菊花賞においても、2011~2015年の間は、トーセンラー、マウントシャスタ、サトノラーゼン、リアルスティールなど人気上位馬もいたが、勝ち馬を出すことができなかった。 しかし2016年のサトノダイヤモンドを皮切りに、フィエールマン、ワールドプレミアが勝利を挙げており、“ディープ産駒長距離苦手説”は一蹴された。その後も長距離戦で活躍するような馬であれば、菊花賞も問題なく勝つことができる。コントレイルも「ディープインパクト産駒だから長距離が苦手」と安易に決めつけない方が良さそうだ。