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コロナ死亡率って本当に減ってんの?

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ギズモード・ジャパン

ありゃま…。 「アメリカのコロナ致死率は世界一低いぃい」と言い続けているトランプ大統領が、検証サイトに「ウソ」判定されていますよ? 【全画像をみる】コロナ死亡率って本当に減ってんの? そりゃそうだよね…。今や世界の新型コロナウイルスの死亡者の4人に1人はアメリカ人。人口あたりの死亡率は日・欧・カナダと比べて桁違いに高くて(グラフはここ)、感染者に占める致死率だってお世辞にも世界一低いとは言えませんから。 死亡率のウソホント、減ってるなら何が原因なのかを検証しましょう。

ICUの致死率は確かに減っている!

集中治療室(ICU)での新型コロナウイルスの致死率は、3月の60%弱から5月末には42%を切る水準まで下がっています。これはアジア、欧州、北米の1万人以上の感染者を対象に行なった20数種の調査を初解析した結果わかったもので、6月末、医学誌Anaesthesiaに発表されました。 気になる原因について主著者のティム・クック名誉教授(バース王立ユナイテッド病院麻酔・集中治療室に勤務。Appleじゃないからね!)はこう述べています。 パンデミック初期段階で臨床結果が迅速に公開され、世界規模で学びが共有された成果だろう。また、たとえば初期の感染爆発期ほどにはパンク状態ではなくなって、ICUの受け入れ基準が変わってきたこととも関係があるかもしれない。 薬や治療法に関する情報交換が進み、手遅れになる前に収容できるゆとりができたことで、全体として致死率が低減してきたというわけですね。なるなる~。 治療法には地域差があるのに、致死率の減少傾向にはあまり差がないことから考えて、特定の治療法が効いて死亡率が下がったわけではなさそうですけど、この論文の2週間前には同じ英国のオックスフォード大学から「ステロイド系抗炎症薬デキサメダインの投与で人工呼吸器患者の致死率が30%減った」という発表もあったばかりです。心強い限りですね。

アメリカは今も1日千人以上が死亡

ただ世界のホットゾーン・米国に関しては、死亡数が底を打った5月ですら1日およそ500人は死亡していたし、今も死者千人超えで完全に揺り戻しがきています。 新規感染が増加に転じたのは6月17日。その1週間後に入院が増えはじめ、そのまた2週間後には死者の数がプラスに転じ、「感染増加から死者増加まで21日かかる」という米疾病予防管理センター(CDC)の予想と怖いぐらいにぴったり一致しています。 今月に入って新規感染1日5万人になったときに国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のアンソニー・ファウチ所長が、「ここでターンアラウンドしないと1日感染10万人まっしぐらだよ!」と警告を発し、ホワイトハウスに疎まれたのですが、所長が恐れたとおりの展開になってます。科学者を無視して消えるコロナじゃないのだった…。

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