2位が有馬記念の“狙い目” 近10年のファン投票上位馬の成績を探ると
今年のダービー馬ダノンデサイル、菊花賞馬のアーバンシックを始め、豪華メンバーが顔をそろえた有馬記念(3歳上・GI・芝2500m)。今回は「ファン投票上位馬の成績」をテーマに、過去10年の傾向から的中へのヒントを探っていく。 【動画】有馬記念覇者ブラストワンピース 引退馬の馬術競技会「RRC」に登場 ファン投票1位~5位までの成績を見ると、1位に選ばれた馬は【3-2-1-3】。近10年で不出走だったのは、昨年のジャパンCをもって引退したイクイノックスのみ。勝率33.3%、複勝率66.7%と安定した成績を残しているものの、ファン投票での支持はそのまま人気に反映されがちなため、単勝回収率は72%、複勝回収率は85%と平均的。今年の1位はドウデュースだったが、右前肢跛行のため金曜日に出走取消が発表された。 2位は【3-0-1-3】。23年リバティアイランド、18年アーモンドアイ、17年サトノダイヤモンドの3頭が出走していない。チャレンジした7頭はすべて掲示板を確保。うち3頭が勝利を挙げており、単勝回収率が257%、複勝回収率が105%と優秀な数値を残している。今年はダノンデサイルが2位。菊花賞で6着に敗れたことから、手ごろな人気になりそうで、これまでの傾向からは要注目の一頭だろう。 そして、3位は【1-0-2-5】。20年コントレイル、14年ハープスターが不出走だった。勝利したのは22年イクイノックスだけ。16年にゴールドアクターが3番人気3着、15年にキタサンブラックが4番人気3着に入っているが、単勝回収率は28%、複勝回収率は82%と振るわない。今年は大阪杯覇者ベラジオオペラが該当するが、データを覆す快走なるか。 4位以下になると不出走も増え、4位は10頭中7頭、5位は10頭中5頭が出走していない。だが4位をみてみると23年タイトルホルダー、20年フィエールマン、19年サートゥルナーリアの3頭はいずれも馬券内に好走。傾向からは買い目にと考えたい一頭とはなるが、今年4位のテーオーロイヤルは早々に回避が報じられ、登録もしていない。 【過去10年のファン投票順位別成績】5位まで 1位【3-2-1-3】不出走1頭 2位【3-0-1-3】不出走3頭 3位【1-0-2-5】不出走2頭 4位【0-1-2-0】不出走7頭 5位【0-0-1-4】不出走5頭 【過去10年勝ち馬のファン投票順位】 23年 ドウデュース 7位 22年 イクイノックス 3位 21年 エフフォーリア 1位 20年 クロノジェネシス 1位 19年 リスグラシュー 2位 18年 ブラストワンピース 19位 17年 キタサンブラック 1位 16年 サトノダイヤモンド 2位 15年 ゴールドアクター 21位以下 14年 ジェンティルドンナ 2位