東京都内の中古マンションを借りるより買ったほうがお得な街ランキング
東京23区編(都心6区除く):月々の差額1位「東大島」、2位「王子神谷」は10万円以上に
東京都内の23区のうち都心6区を除いた17区において対象となったのは231駅。このなかで毎月の賃料と中古マンションのローン返済額の差額1位は江東区の「東大島」で約12.7万円となり、東京都内で最も大きな差額であった。 「東大島」は荒川を臨む江東区内で最も東に位置する。LIFULL HOME’S 住まいインデックス(※5)では「東大島」の直近3年間の住宅価格の上昇率(2.82%)は東京都の上昇率(8.78%)よりも下回っているのに対し、賃料は10.20%と東京都の賃料上昇率(9.57%)を上回っていた。 「東大島」は都営新宿線で新宿エリアまで乗り換えなく30分ほどでアクセス可能なため、都内への通勤通学する人にとって利便性の高い街だ。 次いで、2位は「王子神谷」(北区、月々の差額約11.6万円)、3位は「鐘ヶ淵」(墨田区、同約9.0万円)とトップ10はいずれも月々の差額が8万円以上となった。 23区内の都心6区を除いたエリアで対象となった231駅のうち、中古マンションのローン返済額が賃料を下回ったのは76.6%の177駅、なかでも首都圏の修繕積立金の平均である約1万4,900円を加算しても返済額が下回る駅は147駅あった。 東京都の住宅価格は上昇基調にあるが、エリアや街によって毎月の賃料と返済額との比較で物件取得の可能性がある。 ※5 「東大島」
東京市部編:月々の差額1位「八坂」(東村山市)、2位「めじろ台」(八王子市)、3位「河辺」(青梅市)
東京都内の23区外の東京市部において対象となったのは86駅。このなかで毎月の賃料と中古マンションのローン返済額の差額1位は東村山市の「八坂」で約7.9万円となった。 LIFULL HOME’S 住まいインデックス(※6)では「八坂」の直近3年間の住宅価格は1.95%上昇しているが、賃料は4.96%も上昇している。「八坂」は新宿エリアまで約1時間でアクセスが可能。 次いで、2位は「めじろ台」(八王子市、月々の差額約7.7万円)、3位は「河辺」(青梅市、同約6.9万円)となった。 東京市部で対象となった86駅のうち、毎月の中古マンションのローン返済額が賃料を下回ったのは76駅で、都心6区の約2割や東京23区(6区除く)の約8割と比較し、最も高い約9割(88.4%)という結果に。 このなかでも首都圏の修繕積立金の平均である約1万4,900円を加算しても返済額が下回る駅は62駅。23区内よりも物件価格が抑えられているので、広さを重視した物件を探している人には向いているエリアと言えそうだ。 ※6 「八坂」 調査概要 対象物件:LIFULL HOME’Sで掲載された東京都内の賃貸マンション・アパートならびに中古マンション 対象期間:2023年11月~2024年10月 物件条件:築20年以内、駅徒歩15分以内、専有面積30m2未満の住戸および事務所店舗は集計から除く 賃料の集計方法:駅ごとの賃貸物件の広さ(中央値)と賃料(中央値)から1m2あたりの賃料をもとに60m2に換算 返済額の集計方法:中古マンションの広さ(中央値)と物件価格(中央値)から1m2あたりの価格をもとに60m2に換算し、固定金利1.8%、返済期間35年と設定し算出