東京都内の中古マンションを借りるより買ったほうがお得な街ランキング
円安の影響を受け、毎日の食料品や日用品などが値上がりし家計への負担は大きくなっている。さらに住宅資材も高止まりし、今後もコストプッシュ型の新築価格の上昇が続いていきそうだ。 【ランキング】「買った方が安い街」のランキングと賃貸vs購入の差額をエリア別に見てみる! 東京都内では購入物件だけでなく賃貸物件の賃料も上昇(※1)しており、毎月の賃料を基準に購入を検討する人も少なくないのではないだろうか。 ※1 住まいインデックス 東京都 そこで「LIFULL HOME’S(ライフルホームズ)」は、「都心6区」、「東京都内の23区のうち都心6区を除いた17区」、「東京都市部」のエリアの駅にあるLIFULL HOME’Sで掲載した物件をもとに、60m2で換算した賃料と中古マンションの毎月のローン返済額(※2)を比較し、「借りるより買った方がお得な街」について調査した。 ※2 固定金利1.8%、返済期間35年と設定
東京都心6区編:月々の差額1位「茅場町」は約7.5万、家賃が上回る駅は約2割に
東京都内で地価や物件価格が高い千代田区、中央区、港区、文京区、渋谷区、新宿区は「都心6区」といわれている。 この都心6区での対象となったのは99駅で、そのなかで毎月の賃料と中古マンションのローン返済額の差額が1位となったのは中央区「茅場町」で約7.5万円とトップ10唯一の7万円台。 「茅場町」は東京メトロ東西線や日比谷線が利用でき、徒歩10分圏内に「日本橋」「水天宮前」「八丁堀」があるため都内どのエリアにもアクセスしやすく、食事や買い物などもしやすい街だ。 LIFULL HOME’S 住まいインデックス(※3)でも「茅場町」の直近3年間の賃料、住宅価格の上昇が見られるが今回の調査によると賃料が上回っていることが分かった。 次いで、2位は「初台」(渋谷区、月々の差額約6.8万円)、3位は「東新宿」(新宿区、同約6.6万円)。都心6区は徒歩に複数の駅や路線を利用できるなど交通・生活利便性が高く、医療施設や文化施設も充実していることから住まいの人気や価値が安定している地域だ。 都心6区編では99駅のうち、中古マンションの毎月のローン返済額が賃料を下回ったのは約2割の23駅、このなかでも首都圏の修繕積立金の平均である約1万4,900円(※4)を加算しても返済額が下回るのは16駅であった。 賃料も上昇基調にあるため、賃貸だけでなく購入も視野に入れた検討することも良いかもしれない。 ※3 住まいインデックス「茅場町」 ※4「令和5年度マンション総合調査」 国交省より「1戸あたり月額修繕積立金の平均(東京圏)」東京圏は東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県を含む。