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【特集】『うなぎ店の宝』も奪った集中豪雨...コロナ乗り越え再開したばかりの旅館も「なんでこんな仕打ち」

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九州地方などを襲った集中豪雨。熊本県有数の観光地でもある人吉市では球磨川が氾濫し、県内唯一の国宝の神社や老舗の飲食店などが浸水しました。再建を見通せない状況が続いていますが、支援にもコロナの影が付きまといます。

老舗うなぎ店が失った「店の宝」

7月8日、熊本県人吉市にある創業112年の老舗「上村うなぎ屋」。 「客間があったんですけど、もうめちゃくちゃですね。」(上村うなぎ屋 上村恵子さん)

濁流が襲いかかり泥まみれになった店内には椅子や机が散乱しています。水は2階の高さまで押し寄せました。上村恵子さん(68)は夫や息子とともに長年、この店を切り盛りしてきました。

「6時ごろきたんですけど、押し寄せてくるようにして私の後をついてくるようにして水が入ってきたんですよ。今出した品物が屋根の上に乗っかっていたんですよ。陳列ダンスがそこに上がっていてですね。後が見えない感じですね。いつ片付けが終わるかなって。」(上村恵子さん)

7月4日、集中豪雨で球磨川が氾濫するなどし、熊本県内の死者・行方不明者は合わせて70人に上りました。古くから城下町として知られる人吉市も濁流に飲みこまれました。7月8日、人吉市の住宅地では豪雨によって流された木材や家財道具がうず高く積みあがっていました。 「112年ですか、老舗といえば老舗ですね。売りはもう昔ながらの生きたうなぎをお客様の注文でその場でさばくこと。いきが違いますもんね、生は全然。泣けますね。涙が出ます。」(上村恵子さん) 地元だけでなく県外からも客が訪れたという「上村うなぎ屋」。古民家風の店内は、炭火で焼き上げたうなぎの香ばしい香りでいつもいっぱいでした。

当時店に600匹ほどいたうなぎも大半が死んでしまい、さらに『二度と取り返せないもの』を失ったといいます。 「そこのかめに入っているんですけど、だめです、水が入ったから。」(上村恵子さん) 明治時代に創業して以来、つぎ足して受け継いできた“うなぎのタレ”です。かめには泥水が流れ込んでいます。店の宝が失われました。

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