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プライド月間に紹介したい名作映画【前篇】悩める若者たちへ

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GQ JAPAN

6月の「プライド月間(Pride Month)」を機に、性の多様性を考えるためのおすすめ映画を紹介する。前篇は、悩める若者に勇気を与える作品だ。筆者は、90年代のレズビアン・アクティビスト活動を経て、現在は大学でジェンダー、セクシュアリティについて教える溝口彰子さんだ。 【すべての作品を写真でチェック!】

「映画は、セクシャル・マイノリティの命を救いうる」

「6月はプライド月間なので、ゼミのブログでバイセクシャルだとカミングアウトしました」と、去年、私の授業を履修していた学生から連絡をもらった。大学生が性的マイノリティであることをオープンにできる──毎日、細かい嘘をつきながら暮らさなくていい──のは素晴らしいことだ。 私自身がレズビアンとしてカミングアウトした1990年代半ばは、日本で「顔出し」をして活動している人は両手で数えるほどだった。一方で、アメリカのレズビアン映画が公開され、監督や脚本家が多く来日した時期でもあった。具体的に2例をあげれば、アメリカのレズビアン・ゲイ史を軸にした実験的ドキュメンタリー映画『ナイトレイト・キス』(バーバラ・ハマー監督、1992年。日本公開は1995年)と、等身大のレズビアンたちの「ガール・ミーツ・ガール」映画『Go fish』(ローズ・トローシェ監督、1994年)。「日本のレズビアン・アクティヴィストです」と自己紹介しながらインタビュー取材を行ったあの高揚感と自己肯定感。映画は、セクシャル・マイノリティの命を救いうる、と本気で思う。 ということで、ここでは、LGBTQ+(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー、クィア&クエスチョニング)を主人公とした映画を、3つの軸にそって紹介したい。と、言いたいところだが、今回は分量の都合で、LGT映画について、LGBTQ+コミュニティの一員として紹介することをご了承いただきたい。 前篇では、ここ数年でとくに増えてきたと感じる、ゲイであることで悩んでいる若者や子どもに、肯定的なメッセージを伝える映画を紹介する。具体的には「ゲイであること」についてなのだが、セクシャル・マイノリティへの応援歌として、ゲイ以外の、たとえば私のようなレズビアンでも、嬉しく受け止める人がいるだろう。

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