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女子5000は新谷仁美が日本記録に迫る好タイム 19歳広中のハイペースランで火が付き両者15分切りの激走

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中日スポーツ

◇20日 陸上 全日本実業団選手権最終日(埼玉・熊谷スポーツ文化公園陸上競技場)

 女子5000メートルでは新谷仁美(32)=積水化学=が2005年の福士加代子(ワコール)の日本記録まで2秒余りに迫る14分55秒83の好タイムで日本人トップの2位。広中璃梨佳(19)=日本郵政グループ=も僅差で3位に入った。トラックで東京五輪を狙う2人が、福士以外に誰も果たせなかった15分切りをそろって果たした。  フィニッシュした新谷が、遅れてゴールした広中を優しく抱き締めた。「彼女がいなかったら14分台は出なかった」。名だたるランナーが破れなかった15分の壁を破り、難攻不落の福士の日本記録にも近づく快記録の共演。一回りも年の離れた2人が、自分たちだけの世界に浸った。  新谷が岡山・興譲館高時代に3年連続で高校駅伝のエース区間1区で区間賞を取った天才ランナーなら、広中も都道府県女子駅伝で史上初の5年連続区間賞を記録している早熟のトップアスリート。初めてレースで遭遇した2人が、極上のケミストリーを奏でた。  序盤は広中が1周71秒のハイペースで先頭を引っ張る。その広中のペースがわずかに落ちると、2500メートル付近からは新谷が前に出てペースを維持した。新谷は「彼女(広中)が積極的にいってくれた。私は後半引っ張ろうとスタンバイしていた」と語る。ラスト400メートルからは肩を並べるようにスパートを掛けあい、記録を押し上げた。  新谷は1万メートル、広中は5000メートルを主戦場に東京五輪をうかがう。今大会の3000メートルでも自己ベストを出し、成長著しい広中は「高校時代は国際大会で世界との差を感じたが、五輪が延期になって競り合うチャンスができた」と世界を見据える。1月にハーフマラソンで日本記録を出している新谷も「わかりやすく結果で表現するにはメダルしかない」。  また一つ壁を破った2人の視界に、遠く離れていたアフリカ勢の背中が入ってきたか。

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