マリーゴールド8・19後楽園で高橋奈七永と禁断の再会…中島安里紗の2つの思い「最後に闘いたい」と「何も和解してないし、許せないことも沢山ある」
2021年7月以来、3年ぶり激突
これに中島は「正直迷いました。試合をすることで和解したとか思われたくない、ファンの人に。ファンの人は何も知らないから」「あなた(奈七永)が創った団体を南月さんが1人で背負わざるを得なくなったわけじゃないですか。そういう事実は何も伝わらないままだし、無責任だと思います。そういうところは許せないです」と淡々と、しかし迷いのない口調でこう語る。 だが、その一方で「純粋にプロレスラー高橋奈七永と試合がしたいという気持ちはある」のも本音。そして、プロレスラーとして残された時間は約1週間。奈七永を許せない気持ち、それでも闘いたいレスラーとしての思い。揺れる思いを南月代表に相談したところ、「『引退なんだから他の人の気持ちなんて考えてなくていいよ。自分の気持ちだけで決めな』って言ってくれて。南月さんがそう言ってくれるなら、じゃあやろうって」。中島は奈七永の前に立つことを決めた。 両者の対戦は2021年7・11SEAdLINNNG後楽園ホール大会以来、3年ぶり。「殺し合いになるかもしれないですけど(笑)」と冗談めかした中島だが、ジュリア日本ラストマッチや青野未来vs天麗皇希UN選手権試合などさまざまなカードが組まれた8・19後楽園において、両者の闘いは文字通り“禁断の再会”になる予感しかない。中島はSareee、奈七永は後藤智香をパートナーに激突。もう二度と実現することのない女の闘いに注目したい。
最後に闘いたい、けど…
マリーゴールド8・19後楽園で奈七永との闘いに臨む中島の一問一答は以下の通り。 中島「(マリーゴールドの高橋奈七永選手から対戦要求がありましたが?)見ました。私自身も純粋にプロレスラー高橋奈七永と試合がしたいという気持ちはある。ただ、何も和解してないし、許せないことも沢山あります。 (かつての古巣SEAdLINNNGに対して思うところがあるからこその対戦要求なのかと思いますが?)でも、向こうの思うことなんて正直、思う資格もないと思う。私はそう思います。事実ってウチらしか知らないから。 (高橋さんには高橋さんの思い、もしくは事実があると思います。それと同じように中島さん、そして南月さんらSEAdLINNNGを支えてきた2人にしかわからない思いや事実は間違いなくあると思います)そうですね。なんだろうな……正直迷いました。試合をすることで和解したとか思われたくない、ファンの人に。ファンの人は何も知らないから。 (高橋さんは2021年をもってSEAdLINNNGを退団。社長の座は南月さんが引き継ぎました)あなたが創った団体を南月さんが1人で背負わざるを得なくなったわけじゃないですか。そういう事実は何も伝わらないままだし、無責任だと思います。そういうところは許せないです。 でも、高橋奈七永がいなかったら、強くなれなかったと思うし。高橋奈七永に勝ちたいっていうのは中期の目標だったので、ずっと。なので、そこは感謝だし、最後に闘いたいっていう気持ちがある。だけど、「けど」がついちゃう、やっぱり。 (引退ロードのなかで、この試合だけは意味が違う一戦になりそうだが?)そうですね。晴れやかな気持ちではないです。いろいろ思っててもやらなかったら何も変わらないし、このままは気持ち悪いので。 (かなり迷った?)迷いましたね。自分自身はやりたい気持ちがあったけど、自分の周りの人のことを考えたら……。南月さんもそうだし、SEAdLINNNGファンの思いとかも知ってるから。関わってる人みんなNOって言うよなって。でも、それを相談した時、南月さんは『引退なんだから他の人の気持ちなんて考えてなくていいよ。自分の気持ちだけで決めな』って言ってくれて。南月さんがそう言ってくれるなら、じゃあやろうって感じでした。 (どういう試合になるのか、終わって2人がどうなるのか、すごく気になる一戦です)自分の気持ちもどうなるか全然わからないです。 (マンガやドラマだったら、闘い終わったあとにわかり合えるんでしょうけど…)とはならないと思う。でも、プロレスラーって試合でしかわからないものもあるから。 (終わってみて、どんな気持ちになるか楽しみ?)どうだろう、どんな感じですかね。殺し合いになるかもしれないですけど(笑)」
マリーゴールド8・19後楽園対戦カード
「MARIGOLD SUMMER GOLD SHINE2024」 ★8月19日(月)東京・後楽園ホール(18:30) ▼ジュリア・カウントダウンFINAL◎ジュリアvs桜井麻衣 ▼ユナイテッド・ナショナル選手権試合◎<王者>青野未来vs天麗皇希<挑戦者> ※初代王者初防衛 ▼高橋奈七永&後藤智香vs中島安里紗&Sareee
週刊プロレス編集部
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