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アルファタウリ・ホンダF1コラム:戦闘力は10チーム中7番手。パフォーマンス向上が期待されるも“弱点”が残る

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オートスポーツweb

 アルファタウリ・ホンダの開幕2戦は、第1戦7位、第2戦は10位完走、2戦連続入賞という結果だった。しかしその内容は、とても手放しで評価できるものではない。 【写真】2020年F1第1戦オーストリアGP 7位に入賞したピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)  第1戦の7位は、12番グリッドからスタートしたピエール・ガスリーが、9台リタイアというサバイバルレースに生き残った結果だった。しぶとくチェッカーにたどり着いたガスリーの功績であり、マシンパッケージとしての戦闘力はレーシングポイント、マクラーレン、ルノーに劣っていた。  相変わらずだと思ったのは、初日フリー走行での遅さである。ダニール・クビアト12番手、ガスリー17番手。このチームはトロロッソ時代の去年も、週末を戦うサーキットに合わせたはずのイニシャルセッティングを外し、初日のコンディションにうまく合わせられずフリー走行はボロボロということがよくあった。その晩遅くまでかかってセッティングを見直すものの、予選では期待した一発の速さが出せず、頑張って順位を上げても下位入賞が精いっぱいというパターンがおなじみだったのだ。  2月のウインターテストでは、順調な仕上がりを見せていた。AT01の素性の良さを強調するふたりのドライバーのコメントは、冬のテスト特有のサービストークだけではなかったと思う。ホンダとの協力関係も3年目を迎えていっそう強固となり、ギヤボックスやリヤアクスルなどの主要パーツをレッドブルから供給された前年のマシンは2度の表彰台を獲得している。今季はそれに加えフロントサスペンションも提供され、さらなる戦闘力向上が期待されていた。  しかし開幕戦では、中団勢7チーム中4番目にいることが明らかとなってしまった。それでも第2戦では、もっと上に行けてもおかしくなかった。同じサーキットでの連戦のため、上述したような初日の苦戦は無縁のはずだったからだ。  だが初日フリー走行はガスリー11番手、クビアト12番手だった。下位に沈んだセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)とダニエル・リカルド(ルノー)が本来の速さを発揮していたら、13、14番手。つまりトップ3と中団上位のレーシングポイント、マクラーレン、ルノーに次ぐ現時点での立ち位置が、正確に反映されていたということだ。  大雨の予選でのガスリーの8番手タイムは、荒れたコンディションとドライバーの頑張りの賜物だった。しかし快晴の決勝レースでは、再び本来の力関係が残酷に表れた。スタート直後のガスリーがリカルドにぶつけられ、マシンにダメージを負う不運もあった。  しかしそれがなかったとしても、クビアトと同じく10位入賞辺りが精いっぱいだっただろう。ソフトからミディアムではなく、わざわざハードに履き替えた不可解なレース戦略も、大いに足を引っ張った。  繰り返すが開幕2戦を終えてのアルファタウリ・ホンダの戦闘力は、全チーム中7番目でしかない。マシンパッケージは確実に進化しているに違いないが、それ以上にライバルたちの伸び代の方が大きかったということだ。悲観的になりたくはないが、上位勢が順当に走ればポイント獲得もままならない状況は、当分続くと見ざるを得ないだろう。 [オートスポーツweb ]

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