被団協・四国代表理事の松浦秀人さんが帰国 ノルウェーでは講演も
ノーベル平和賞を受賞した日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)の代表団の一員として、ノルウェー・オスロでの授賞式に出席した松浦秀人・四国ブロック代表理事(79)が13日、帰国した。松山空港(松山市)で報道陣の取材に応じ、「これからも命ある限り、核兵器の禁止や廃絶を目指して頑張っていきたい」と語った。 【写真まとめ】ノーベル平和賞授賞式から帰国した日本被団協の代表団 現地では授賞式参加の他、オスロ大学で講演した。約400人の学生らの前で「核兵器は時間と空間を超えて人間を苦しめるものだ。絶対に許してはいけない。人類とは共存できない兵器だ」と強く訴えたという。 ノルウェーも日本と同様に核兵器禁止条約に参加していない。「皆さんはノルウェー政府に、私は日本政府に一日でも早く条約に参加してもらうように働きかけよう」と呼びかけると、大きな拍手が起こったと振り返った。講演後は学生らから握手や写真撮影を求められたといい、「訴えが届いたのかなと思う」と笑顔を見せた。【山中宏之】