桐蔭学園、延長戦の末に県下のライバル・桐光学園を下し3年ぶりV
県下のライバルを下し、3年ぶりに全国行きのチケットを手にした。 11月28日、高校サッカー選手権の神奈川県予選決勝が行われ、桐蔭学園は桐光学園と対戦。開始早々にセットプレーから立て続けにピンチを迎えたが、うまく凌いで事なきを得る。すると、前半6分だ。カウンターからチャンスを作り、MF本多鼓瑚(2年)がゴール前にラストパス。これを受けたFW立石宗悟(2年)が相手を外して右足でシュートを放つ。相手DF奈良坂巧(3年/町田入団内定)の足に当たったが、ネットに吸い込まれて先制に成功した。 【フォトギャラリー】桐光学園 vs 桐蔭学園 以降は相手に押し込まれる場面が目立ち、自陣で我慢する時間が続く。それでも、守護神のGK松尾優利(3年)やCB青木祐人(3年)を軸に我慢強く守って得点を与えない。「前半は無失点で行きたかった」という八城修監督の狙い通りに進み、1-0で前半を終えた。 迎えた後半は風下となり、前半以上に相手のロングボール攻勢に苦戦する。すると、後半7分にMF山市秀翔(2年)のFKが風に乗って伸びると、ボールはファーサイドへ。ここに走り込んでいた左SB国島康介(3年)に同点弾を叩き込まれた。 桐蔭学園は11分に最終ラインの背後に飛び出したFW長澤圭剛(3年)が勝ち越し点を奪ったが、その直後に再びピンチを迎えてしまう。MF栗原祥太(3年)に打開され、ゴールを決められた。 再びタイスコアとなると、桐蔭学園は前に出る。しかし、思い通りにボールを運べず、決定機を作るまでには至らない。すると、徐々に相手に押し込まれ、危険なシーンが目立つようになった。 試合は80分で決着が付かず延長戦へ。以降も途中出場のMF岩根裕哉(2年)などに決定機を作られるなど、自陣で耐える時間が多くなる。しかし、思わぬ形で最大の好機が到来する。前半アディショナルタイムに立石が仕掛けると、ペナルティエリア内で倒されてPKを獲得。これをCB青木祐人(3年)が決め、勝ち越しに成功した。延長後半は桐光学園の反撃に遭い、パワープレーで最前線へ上がったCB奈良坂に苦戦。それでも松尾などを中心に跳ね返し、得点を許さない。このまま逃げ切った桐蔭学園が3年ぶり10度目の出場を決めた。