【新型コロナ詳報】千葉県内で35人感染 千葉市の工事現場でクラスター、接触の121人検査
千葉県内で20日、新たに35人の新型コロナウイルス感染が判明した。千葉市では建設工事現場で新たなクラスター(感染者集団)が確認された。同市内のクラスターは7件目。同市のキャバクラ店、市原市の工場、八街市の居酒屋、柏市の病院のクラスターで新たな感染が分かった。 千葉市中央区の建設工事現場では、船橋市居住の30代男性ら作業員3人が既に感染しており、新たにいずれも千葉市居住で20代と50代の作業員の陽性を確認し計5人のクラスターになった。20代作業員は9日に発熱などがあり、50代作業員は無症状。今後、2人とも入院する。 同現場は作業員約500人がおり、このうち感染者と接触したとみられる121人の検査を実施中。これまでに感染者を含めて54人の結果が判明した。建設会社は作業中のマスク着用のほか、手指消毒や始業時の検温、事務所の換気など感染対策を行っていたという。 また、千葉市中央区富士見のキャバクラ店「CLUB DIDA」で30代の男性客=同市居住=の感染が新たに分かった。同店関係の感染者は計14人に。 同市はクラスター以外で、30代と40代の男性3人(市内居住2人、市原市居住1人)の感染も発表した。市によると、同市居住の30代接客業男性は16日に発熱などがあった。接待を伴う飲食店に勤務しているが、けがのため8月初旬から同店に出ておらず、仕事先での濃厚接触者はいないという。40代のアルバイト男性は無症状。市原市居住の30代男性会社員は11日に発熱などの症状が出た。
▼市原の工場でさらに3人
県は25人の感染を発表した。クラスターが確認されている施設等では、市原市内の「JFEプロジェクトワン建設工事仮設事務所」(三井化学市原工場構内)で新たに30~40代の男性従業員3人の感染が判明。いずれも軽症、無症状。同じ作業場、休憩室を利用していた。同工場の感染者は14人に。八街市内の居酒屋「うまかもん のみ処(どころ) 蕗(ふき)」では40代男性の感染が分かりクラスターは9人に。 市川市の女性看護師は、既に感染が分かっている同居家族と接触。17日に熱やせきなどの症状があった。横芝光町の女子中学生2人の感染も判明。20日までに生徒の通う学校の職員1人の感染が分かっていた。