バイデン政権がホワイトハウスにもたらす3つの「史上初」
ジョー・バイデンが大統領に就任するとき、ホワイトハウスが迎える3人の“史上初”とは。
1人目 ジル・バイデン~有給の職業をもつ初めてのファースト・レディ
ジル・バイデンは大学で教職に就いている。15の時から働き、修士号と博士号を取得し教育学博士となった。自分の手で経済力を獲得し生きてきた彼女は、「政治家の妻」に収まることなく自分の仕事を大切にしてきた。
オバマ政権時、セカンド・レディだった時期もコミュニティカレッジの教授であった彼女は本人の意志もあり“ドクター・バイデン”と呼ばれることも多々。 (写真)セカンド・レディ時代
出産後に一時期離職したことはあるものの一貫して経済的に自立し、今年のCBSのインタビューにも「ファースト・レディになっても教壇に立ち続けたい」と回答。 (写真)1987年バイデン上院議員時代
2人目 カマラ・ハリス~初めてのマダム・ヴァイス・プレジデント
「女性だとか男性だとか言われない世界」を語るのは、女性の存在があらゆる場で可視化されてからのお話。カマラ・ハリスが「初の女性副大統領」であることをいま語る必要があるのは、白人男性しかいなかった副大統領職に有色人種の女性が就任することが、ガラスの天井を打ち破る“事件”だから。
彼女の存在は、非白人にとっても、ジェンダーギャップに悩む人たちにとっても大きな一歩。 (写真)2012年検事総長時代
それだけでなく、元カリフォルニア州検事総長でもある彼女は身内にも忖度なし! 最初の民主党大統領候補戦ディベートではジョー・バイデンの過去の人種差別への向き合い方を激しく攻め、彼の敵となったこともある。
言わずもがな南アジア(インド)系、バイレイシャルとしても初めての副大統領となる。 (写真)2020年11月8日 インドで創作されたバイデン勝利を祝うサンドアート
3人目 メイジャー・バイデン~初めての保護犬ファースト・ドッグ
お初になるのは2人の女性だけではない。メイジャー・バイデンは、ホワイトハウス入りする初めての保護犬になる予定。
彼は2018年に地元、デラウェア動物愛護協会に救助された後、一家に引き取られたそう。