日本ハム・上沢直之、8回零封の快投 にらみ利かせて鷹封じ
鷹をにらみ返した!! 日本ハム・上沢直之投手(28)が、8回5安打無失点で2勝目。札幌ドームで今季初の連勝、今季最長に並ぶ3連勝をチームにもたらし「流れを断ち切らずに、つなげることができて良かったです」と声を弾ませた。 四回まで毎回走者を出しながら粘った。尻上がりに調子を上げ、五回以降は安打を許さず。2-0の八回は1死一塁で柳田を打席に迎えるヤマ場。内角攻めで追い込んでから外への143キロのフォークボールで遊ゴロ併殺打に仕留め「自分でまいた種。しっかり自分が抑えて帰るのが責任」と拳を握った。 つかの間の休日に〝敵〟と鉢合わせしていた。試合がなかった12日、妻、娘と3人で体験型ふれあい動物園「ノースサファリサッポロ」を訪れた。ライオン、キリン…と動物を間近で見て回る中、「デンジャラスの森」エリアで待ち構えていたのが鷹(オオタカ、ハリスホーク)だった。 大きな翼と鋭い眼光に「にらみを利かされました」と上沢。この日は家族がスタンドから見守る中、ホークス(鷹)ににらみを利かせる快投を披露し「見に来た試合で、やっと勝てて良かった」と息をついた。 4季ぶりの完封こそ逃したものの前日完封した伊藤に続く無失点投球。チームを約1カ月ぶりの3連勝、3連戦勝ち越しに導いた。「(今日の)後半みたいな投球を最初からできるように。次の試合も継続してやっていきたい」。開幕から自身4連敗を喫していたエースは、本拠地初勝利を果たし決意を新たにした。(箭内桃子)