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コアラが動物園の「リストラ」対象に、エサ代高く経営圧迫

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読売新聞オンライン

■[New門@大阪 天王寺動物園]  「限られた予算と敷地をどう使うか。動物にも『集中と選択』が必要なんです」。大阪府の天王寺動物園改革のため就任した牧慎一郎園長は経営合理化のため、動物の<リストラ>を進めている。一方、保護意識の高まりで新たな種の導入が難しくなり、安定的な動物の確保が大きな課題となっている。  リストラ対象で、最も人気者だったのはコアラだ。2014年には3匹が飼育されていたが、餌代が1年で約6400万円と高額で、動物全体の4~5割を占めるなど経営を圧迫。19年10月、最後の1匹を海外の動物園に無償で貸し出した。  当初の計画では、212種のうち22種の飼育から撤退するとされていた。だが、想定外の事情で姿を消す動物も増え、19年末時点では184種になった。  繁殖を進める予定だったシマウマは19年、同じゾーンで飼っていた草食動物とのけんかで死に、推定48歳と高齢だったゾウのラニー博子も18年に死んだ。いずれも最後の1匹だったが、今も新たな個体は導入されていない。今西隆和副園長は「ゾウはいわば動物園の顔。ずっと情報収集を続けるが、見通しが立たない状態だ」と現状を話す。  背景には、保護意識の高まりで、動物全般の入手が極めて厳しくなっていることがある。日本は1980年に、動物の国際取引を規制するワシントン条約を批准。保護や学術目的で輸出入国の許可をとれば、規制対象でも手に入れられた。だが近年は、ゾウのように絶滅が危惧される動物については、野生の個体はほとんど取引されていない。  そのため、動物は自前で繁殖するか、他園から譲り受けるしかなくなってきている。特に力を入れているのは、ホッキョクグマやクロサイなど希少な動物だ。今西副園長は「ホッキョクグマは春に交尾が確認されていて、うまくいけば年内に生まれるかも」と期待を寄せる。ただ、今春誕生したキリンの赤ちゃんは、生後7日で死んだ。生き物である以上、一筋縄ではいかないのが実情だ。

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