自民都議ら20人、ノルマ超過分のパーティー券収入「中抜き」か…報告書に記載せず自らの収入に
東京都議会自民党(所属都議30人)の政治団体「都議会自由民主党」が開いた政治資金パーティーで、自民都議らが集めたパーティー券収入の一部が政治資金収支報告書に記載されていないことがわかった。ノルマを超えて集めた分を都議会自民党に納めず、自身の収入としていた。ここ5年間に不記載に関わった都議は元議員を含む約20人で、不記載額が100万円超に上る人もいたという。 【ランク表】自民党の全処分、最も重いのは
自民関係者によると、都議会自民党のパーティーはここ5年間で、2019年12月と22年5月に新宿区内で開かれた。パーティー券は1枚2万円で、都議は1人につき50枚計100万円分の販売ノルマがあったという。都議会自民党の収支報告書によると、パーティーの収入金額は19年分が6246万円、22年分が6112万円だった。
不記載は、党が今年に入ってからこの2回のパーティー券収入について都議らに聞き取り調査する中で発覚した。20人程度については、ノルマ超過分の収入を都議会自民党に納めず「中抜き」する形で自身の収入とし、都議会自民党と都議側の収支報告書には記載しなかったという。
都議会自民党から都議には、ノルマ超過分のパーティー券が「予備」として渡されていたという。ある自民都議は「予備のパーティー券を売れば、自分の収入にしてよいと考える一部の都議がいた」と話した。