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日大ラグビー部 前コーチの暴行事件…若新雄純「人格ではなく“関係性”が暴力を引き起こす」

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市川美絵がパーソナリティをつとめるラジオ生放送番組「Seasoning~season your life with music~」。8月6日(木)の放送は、木曜レギュラーパートナーの若新雄純(慶應大学特任准教授などをつとめるプロデューサー)が登場。最近起きたニュースを独自の視点で解説する「若新雄純の『色メガネ』」のコーナーでは、「日大ラグビー部の前コーチによる暴行事件」について取り上げました。

◆その人だけをみて“暴力的”かは判断できない

2019年に日本大学ラグビー部のヘッドコーチをしていた40代男性が、未成年部員への飲酒強要や、頭につまようじを刺すなどの暴行を繰り返していたことが発覚。またしても指導者による不祥事とあって物議を醸しています。 このニュースに対する世の中の反応はというと、「ネット上では『なぜこんな暴力的な人をコーチにしておいたのか』『学校の部活とはいえ、そもそもそんな暴力的な人が教育の場にいることがおかしい』といった声があった」と若新は言います。 しかしながら、「僕は、その人単体でみて“暴力的な人かどうか”というのは判断できないと思っている」と持論を展開。「会社ではとても穏やかな人格で、ご近所でもニコニコしているけど、家のなかではすごく暴力的だというのは、DVとかでもよく聞く話。なので、この元コーチでさえ、もしかすると部活以外のところでは全然そんな感じではなくて、すごく穏やかな人だったかもしれない」と推察します。 そして、何が暴力を生むかというと、「その人の乱暴さではなくて“関係性”だと思う」と主張。部活という場において、「コーチに対して部員は絶対に逆らえない、という“主従関係”が暴力を引き起こしている。それゆえに、もともとその人が乱暴だから暴力をふるっているのではなく、暴力をふるっても仕返しをしてこないような相手、自分の言いなりである相手に対して暴力性が生まれ、そうした行為に及んでしまう」と言います。 今回のような、指導者による暴力問題を見直していくために必要なのは、「暴力的な人格をどうするかという視点ではなくて、暴力が引き起こされてしまうような人の関係や設定をなくしていくべき」と声を大にします。 部活やスポーツは、勝ち負けの世界であるだけに「当然、熱が入って厳しい指導をすることはあると思うけど、何を言われてもイエスマンでなきゃいけないとか、何を言われても反論してはいけない、逆らってはいけない、という空間をつくってしまうと、そこに人間の暴力性というものが引き出されてしまうのではないか」とあらためて強調。 教育現場の部活において、「顧問の先生やコーチが指導してくれることに感謝をするのは当然だけど、口答えができないとか、おかしいことを『おかしい』と言えないのは、見直していくべき。それが本来の教育の場のあり方だと思うし、人の能力を引き出していくために必要な未来のカタチではないか」と訴えていました。 (「Seasoning~season your life with music~」2020年8月6日(木)放送より)

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