あなたがアルコール依存症かもしれない、9つのサイン
近ごろ気だるさや疲労感を感じたり、会社に遅刻したりなんてことはない? 仕事で溜めたストレスをグラス1~2杯程度のワインで解消するのは、まあいい。でも、付き合いで飲む機会が多い人は、そのせいで健康を害するようになったと感じるなら、一度自分の飲酒習慣を見直した方がいいかも。依存症の専門家で、イギリス・ケント州のプライオリー・ヘイズ・グローブ病院で精神科の顧問医師として活躍するポール・マクラーレン医師と、健康寿命部門の医長で高血圧に関するウェブサイト「Lower Blood Pressure Fast」を運営するサラ・ブリュワー医学博士に、アルコール依存や飲み過ぎのサインを聞いてみた。
なぜアルコール依存症になるの?
アルコールは適度に摂取するなら安全と思われがち。でも、もし何かしらの理由で飲酒量が増え、飲まないと普通に何かをするのが困難になったり、もしくは飲酒習慣が日常生活の障害となり始めたら、アルコール依存症を疑った方がよさそう。 「アルコール中毒」は医学用語ではなく、アルコール中毒者の更生会「アルコホーリクス・アノニマス」から生まれた造語であるとマクラーレン医師は説明する。「医学会では、こういったアルコールの問題は『アルコール依存症』や『有害なアルコール使用』といった表現をします」 「この用語の意味するところは、アルコールと人との関係性が崩壊し、普通に生活するのが難しくなるということです」とマクラーレン医師は付け加える。「これは身体的依存や壊滅的な酒びたりになるパターンから起こるものです」 日頃から飲み過ぎの気がある人には、アルコールの乱用は肉体的にも精神的にも有害だと覚えておこう。 なかにはアルコールを乱用しても依存症にならない人もいるし、飲み過ぎなくてもアルコール依存症になる人もいる。アルコールの適度な飲み方を推奨する英国の団体「ドリンクウエア」によると、「アルコールに依存する」とは、自分の中でアルコールの重要性が上がり、ときには生活する中での最重要課題となり、それなしでは普通に機能できなくなる状態のことを指すという。 つまり、過度の飲酒によって精神的苦痛を味わう、生活に影響が出るほどおかしな行動を取る、体調を崩すというようなことが起こり始めたら、何かしらの対策を講じるべきなのだ。