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木山裕策、36歳で罹った「甲状腺がん」医療費は30万+毎月1万円

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SmartFLASH

 長期化、高額化するガン治療。しかし、「高額療養費制度」をはじめとする国の制度を活用すれば、患者の負担はその一部で済む――。そこで本誌は、著名人の実体験と、国立がん研究センター中央病院の事例から、実際にかかるコストを調べた。  甲状腺は、喉仏のそばにある重さ10~20gほどの小さな臓器。甲状腺がんは、早期の場合だと、自覚症状はほとんどない。  おもな検査は、触診、超音波検査、CT検査、病理検査など。治療は手術が基本で、高額療養費制度を利用して、8万4467円かかる。手術でのリスクは、「声を失う可能性があること」だ。 「昔から、仕事がどんなに忙しくても、健康診断は年に1回は受けていました。結果は、いつもほぼAでした」  そう語るのは、2008年にデビュー曲『home』が大ヒットし、紅白歌合戦にも出場した、歌手の木山裕策(51)。36歳のときに、甲状腺がんが見つかった。 「組織検査のために細胞を採る際は、麻酔なしで、注射器みたいなものを喉に刺して、吸い上げるんです(『穿刺吸引細胞診』)。それがものすごく痛かった。  2週間後に検査結果が出て、医師に『悪性なので手術しましょう』と、あっさり言われて。『(すぐに理解できずに)この人は、何を言っているんだろう?』という感じでした」  その1カ月後、左側の甲状腺を取る手術をした。 「手術は、全身麻酔で5時間ほどでした。先生に起こされて、声が出たときはホッとしましたが、麻酔が切れたあとは地獄でした。寝返りを打つだけ、つばを飲み込むだけでも痛い。痛み止めも、ぜんぜん効かないんです。尿管を抜くときも、死ぬほど痛かった」  手術、入院費用などは、3割負担で30万円ほどかかったが、後日、高額療養費制度を利用して、「少しだけ戻ってきた」という。その後、2週間に1度検査を受け、1年間薬を飲みつづけた。毎月の費用は1万円弱だった。 「歌うことが大好きだった僕が、36歳でがんになり、『このまま人生が終わってしまうかも』と感じたことが、38歳でオーディションを受けるきっかけになりました。  デビューして12年。2019年の11月、会社を辞めて、歌手一本でやっていく決意をしました。その矢先に、新型コロナウイルスで仕事が激減。僕の人生はいつも、簡単にはいかないんです。でも、諦めずに乗り越えていこうと思っています」  木山が利用した「高額療養費制度」とは、医療機関や薬局で支払った金額が、暦月(月初めから終わりまで)で一定額を超えた場合、払い戻しされる制度。国立がん研究センター中央病院の事例でも、甲状腺がんの医療費を見てみよう。 ●国立がん研究センター中央病院の事例 ・治療内容:悪性腫瘍切除手術(8日入院)

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