米大統領選、3カ月の短距離走始まる-民主党は中西部でキャンペーン
(ブルームバーグ): 米民主党の大統領候補となったカマラ・ハリス氏と副大統領候補のティム・ワルツ氏は、中西部の重要な激戦州で選挙キャンペーンを開始し、経済政策をアピールした。
副大統領のハリス氏とミネソタ州知事のワルツ氏はウィスコンシン州オークレアとミシガン州デトロイトで集会を開催。トランプ陣営もその重要性を踏まえ、共和党副大統領候補のJD・バンス氏を両州に送り込んだ。
オハイオ州選出の上院議員であるバンス氏は7日、ミシガン州マコーム郡の警察署での演説からスタートし、バイデン政権の移民政策やメキシコ国境の危機への対応についてハリス氏を非難した。
バンス氏はウィスコンシン州に移動し、ハリス氏の飛行機がすでに駐機していた現地の空港に着陸。ハリス氏の「エアフォース2」に近づき、そばにいた記者たちに話しかけた。
その後にオークレアの製造施設でスピーチをしたバンス氏は「私たちがビジネスをうまく進めれば、数カ月後には私のものになるこの飛行機をチェックするのはいいことだと思った」と語った。
バンス氏については、トランプ氏の熱心な支持層以外の有権者を呼び込むのが難しいとの懸念が共和党内から出ている。同氏はこの日、批判についての質問に対し「私は普通の男だ」と主張した。
バンス氏とワルツ氏
トランプ氏は今週、選挙戦にほとんど姿を見せず、次のイベントは共和党の牙城であるモンタナ州で9日に行われる集会であるため、ワルツ氏とバンス氏にスポットライトが当たっている。
バンス氏は、子供のいない女性を侮辱した過去の発言で批判を浴びるなどの序盤でのつまずきを取り返そうとしている。一方、ワルツ氏にとってこの1週間は、有権者に自分を知ってもらう重要な機会だ。
ワルツ氏はすでにトランプ、バンス両氏に対する批判を先鋭化させており、「ドナルド・トランプはあなたやあなたの家族のためにならない。その伴走者は、同じ危険で後進的な信念の持ち主だ」とウィスコンシン州で語った。