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富士葵 素朴で真っ直ぐな歌声と魅力的な表現の深さ。子供向けチャンネルも継続。国民的VTuberへ、期待!

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魅力的なコンテンツを発信し続けるVTuber(バーチャルYouTuber=3DCGのキャラクターによるYouTuber)は、いまや日本のエンターテインメントに不可欠な存在。今年ついに1万人を超えたVTuberのなかから、精力的に音楽活動を行っている“アーティスト”を紹介します。“VTuberの音楽活動って、どんなことやってるの?”というビギナー方も大丈夫。優れたシンガー、クリエイターが集結しているバーチャル・アーティストの世界へようこそ! 動画【Aoiの自己紹介】YouTuberはじめました!はじめまして! コンセプトは「キミの心の応援団長」。前髪パッツンの黒髪ポニーテール。鮮やかなブルーの衣装と青のハチマキ、“富士”が入ったネーミングを含めて彼女は、“ジャパニーズカルチャー”を代表するVTuberの一人だ。 富士葵の活動スタートは、2017年12月。初めての動画投稿【Aoiの自己紹介】を見てもらえれば分かるように、当初の彼女はビジュアル、トークを含めて、かなり素朴な雰囲気だった。最初の話題が「好きなお弁当のおかずは、アスパラのベーコン巻きとか…」で、ゲーム、スポーツ好き、「歌を歌うのも大好き!」と照れくさそうに話す姿は、「クラスにいるよねこういう子w すごい安心するw」「地元のアイドルって感じ」といったユーザーのコメント通り、初々しさでいっぱいだった。 活動スタート直後からカバー曲を次々と発表し、「なんでもないや」(RADWIMPS)、「テルーの唄」(手嶌葵)、「希望という名の光」(山下達郎)など幅広い選曲でファンの心を掴んだ富士葵。彼女のボーカルの特徴は(そのルックスと同じように)素朴で真っ直ぐな歌声だ。ひとつひとつの歌詞を丁寧に手渡すような歌い方、透き通った青さを感じさせる声質は、幅広い年代の音楽ファンの心を掴んでいる。また、鍵盤弾き語りによる「ひこうき雲」(荒井由実)、アカペラの一人多重録音の「Jupiter」(平原綾香)など、音楽的な表現の深さも彼女の魅力だろう。 そんな彼女が大化けしたきっかけは、2018年1月24日から始まった「かわいくなりたい!バーチャルYouTuber『富士葵』をかわいくするプロジェクト」。“可愛くなるために”にクラウドファンディングで資金を募り、わずか10日間ほどで目標金額を達成。最終的に2,200万円以上の資金が集まり、モデリングはもちろん、ハード面を含めたシステム全体がアップデートされた。生まれ変わった富士葵のお披露目は、2018年4月2日に投稿された“羽化”。 「春休みを終えて好きだった子が雰囲気変わってたみたいだぁ」とファンもビックリの成長ぶりを披露し、チャンネル登録者数も一気にアップした。 “羽化”と前後して、“富士葵 夏の陣”と題したプロジェクトがスタート。新衣装の披露、初の生放送など様々な発表があったが、もっとも大きなトピックは“歌手としてメジャーデビュー”そしてデビュー曲「はじまりの音」のリリースだった。 メジャー1stシングル「はじまりの音」は、富士葵のコンセプトに沿い、応援ソング3曲を収録。心地よい疾走感に溢れたメロディと“ここから世界は動いてくんだよ”というラインが響き合うポップチューン「はじまりの音」。さらにエレクトロ系のサウンド、叙情的なメロディを軸にしたダンスナンバー「ユメ⇒キミ」、THE BLUE HEARTSの名曲「人にやさしく」のアコースティック・カバーを収録。サウンド・プロデュースはYUKI、flumpoolなどを手がける田中隼人が担当し、彼女の瑞々しいボーカルの魅力を引き出していた。 翌2019年には、アーティストとしての活動が一気に拡大。まず4月に配信限定のカバーアルバム『声~Cover ch.~』をリリース。ファン投票をもとに「First Love」(宇多田ヒカル)、「糸」(中島みゆき)、「月光」(鬼束ちひろ)などを収めた本作は、iTunesでVTuberとして初めて1位を獲得。さらにmoraをはじめとする配信チャートでも首位となり、大きな話題を集めた。 7月には2作目のシングル「エールアンドエール」を発表。表題曲はボカロP・ナユタン星人の作詞・作曲による等身大の応援歌。“ときどきズボラだったり、勇気がなくて踏み出せないこともあるけど、そんな自分もちゃんと認めて、ファンのみんなと一緒に進んでいきたい!”というメッセージを真っ直ぐに届ける歌声は、多くのリスナーの共感を呼んだ。10月には1stソロライブ『OVERTURE-序曲-』を渋谷のライブハウスで開催。爽やかで真っ直ぐなボーカル、近い距離でのコミュニケーションによって一体感を生み出し、ライブパフォーマーとしての魅力をアピールした。 そして2019年11月に待望の1stフルアルバム『有機的パレットシンドローム』を発表。リードトラックの「MY ONLY GRADATION」は、大ヒット曲「紅蓮華」(LiSA)の作曲でも知られる草野華余子のプロデュースによるロックナンバー。「日々の葛藤や悩み、過去の失敗、未来の不安。 色んな想いを全部抱きしめて、胸を張って笑えますように」(富士葵)コメントが示すように、前向きな強さを感じさせるボーカルによってシンガーとしての新境地を切り開いた。 音楽活動以外にも、日本の伝統文化を紹介する「Focus on Japan.」。朗読や“てあそび”を投稿する子供向けチャンネル「あおい’sきっず-あおいずきっず-」なども継続している富士葵。彼女にはぜひ、メディア、性別、年齢を超え、多くに人に愛される国民的アーティストを目指して欲しいと思う。 文 / 森朋之 富士葵 素朴で真っ直ぐな歌声と魅力的な表現の深さ。子供向けチャンネルも継続。国民的VTuberへ、期待!は、WHAT's IN? tokyoへ。

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