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草間彌生やルイーズ・ブルジョワの名作がふたたび。テート・モダンで開館20周年記念プログラム

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美術手帖

 2000年にロンドンのテムズ川畔、サウス・バンク地区にある発電所の建物を改造し、現代美術館として開館した「テート・モダン」。その開館20周年を記念し、 草間彌生の特別展示やルイーズ・ブルジョワの象徴的な巨大クモの再現など、展示やパフォーマンスのプログラムが美術館全体で2020年5月から行われる。  草間の特別展示「Yayoi Kusama:Infinity Rooms」は、1年間にわたって開催。初期のパフォーマンス作品やスタジオでの制作の様子を収めた写真と映像のほか、草間の代表的なインスタレーションであるミラールームの作品をふたつ展示。  ひとつは、2012年に同館で開催された草間の回顧展のために制作された、草間による最大規模のインスタレーションのひとつ、《Infinity Mirrored Room – Filled with the Brilliance of Life》(2011)。もうひとつは、回転するクリスタルのシャンデリアにより無限の宇宙がつくりだされる《Chandelier of Grief》(2016)だ。  また同館のコレクションからは、時代や場所を超えたアーティストのつながりを探求するため、20組のアーティストの作品を対にして展示。  例えば、2000年の開館時に展示されたルイーズ・ブルジョワによる巨大なクモの彫刻《Maman》(1999)は、来場者を迎えるタービンホールにふたたび展示。本作と対になるのは、台湾系アメリカ人のアーティスト、リー・ミンウェイのパフォーマンス《Our Labyrinth》だ。このパフォーマンスは、ブルジョワの作品に描かれている家庭性や脆弱性、記憶などのテーマに沿って展開されるという。  ほかにも、ネドコ・ソラコフの《A Life(Black & White)》、アローラ&カルサディーラの《Balance of Power》、そしてトゥンガの《Xifópagas Capilares entre Nós》といった同館のコレクションに収蔵されているパフォーマンス作品が会期中に披露される予定だ。  そのほかのハイライトとしては、映画や画像、オブジェクト、モデルを通して同館のストーリーを伝えるアーカイブや、同美術館の発展に貢献した人々による口述歴史の資料の展示もある。また、アーティストインタビュー、スタジオ訪問、舞台裏を描いたドキュメンタリーなどを収録した短編映画の上映やトークイベントも行われる。  同館の館長、フランシズ・モリス はこの20周年記念のプログラムについてこうコメントしている。「私たちの計画には、テート・モダンの最高の部分が盛り込まれています。最新のアーティストにスポットライトを当て、スタジオの舞台裏や建物を横切る講演やツアーを実行します。また、テート・モダンが過去20年間にわたって支援してきたアーティストにも注目したいと思います」。  2000年の開館以降、約1億人の来場者を迎えたテート・モダン。世界でもっとも影響力を持つ現代美術館のひとつである同館の、20年にわたるアプローチを目撃してほしい。

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