使い方を知っている?ゴルフ場のロッカーにある“謎の新聞紙”
濡れたゴルフシューズに新聞紙を丸めて入れ、水分を吸収させるため
ゴルフ場に何度か訪れるようになると、ロッカールームや風呂場の下駄箱の上などに新聞紙の束がドサッと置かれているのを見かけることがあります。 【画像】驚愕の2000万円超え! ゴルフ場で活躍する「はたらくクルマ」を見る 最近ゴルフを始めた若い人たちは新聞を購読していない方が多いですから、何のために新聞紙の束が置かれているのか分からないでしょう。 筆者も最初のうちは分かりませんでした。ゴルフ場のことが掲載された新聞なのかと思い、記事を読んだこともありましたが、まったく関係ない記事で謎が深まるばかりでした。 やがて雨の日のラウンド後に、新聞紙を丸めてゴルフシューズの中に詰め込んでいるゴルファーの姿を見かけ、濡れたゴルフシューズの水分を吸収させるために使うことを初めて知りました。 それまでは雨の中でラウンドしたことが一度もなかったので、そういうことに使うという発想が思い浮かびませんでした。 ゴルフ場関係者に話を聞くと、雨が降った日だけでなく、夏場の暑い日などは汗でシューズの中が濡れるので、汗を吸収させるために使う人もいるそうです。だから新聞紙の束を1年中置いてあるとのことでした。 そこで自分もゴルフシューズの中に新聞紙を丸めて詰め込んでみました。実際にやってみると1枚や2枚では全然足りず、8~10枚を丸めて詰め込んでようやく片足が隙間なく埋まりました。 両足に詰め込むのに16~20枚使い、「だからあんなに大量の新聞紙が置いてあるのか」と納得しました。
帰宅したら詰め込んだ新聞紙を取り除いて乾かす
ただ、ゴルフシューズの中に新聞紙を丸めて詰め込んだからといって、それだけで濡れたゴルフシューズが元通りになるわけではありません。 新聞紙を詰め込んだゴルフシューズを自宅に着いてからシューズケースの中に入れたまま放置しておくと、シューズにカビが生えたり、悪臭を放ったりといった大惨事を引き起こします。 雨の日のラウンドは疲れますし、帰りの運転も神経を使いますから、家に着いたらすぐにビールを飲んで寝たいという気持ちになります。 でも、一晩寝て翌朝が快晴だと、前日に雨の中でラウンドしたことなんて忘れてしまいます。濡れたゴルフシューズのアフターケアまで気が回りません。 そうすると、次回のラウンド前日にシューズケースの中身を確認したとき、激しく後悔することになります。 カビが生えて悪臭が発生し、買い替えが必要になる場合もあります。ゴルフシューズは決して安価ではありませんから、痛い出費になります。 ラウンド頻度が少なく、雨の日のラウンドに慣れていない人であればあるほど、このような事態が発生しやすいですから、雨の日のアフターケアは大事ということだけは覚えておいたほうがいいでしょう。 雨の日のラウンド後は自宅に着いてからすぐにゴルフシューズのアフターケアをします。詰め込んだ新聞紙を取り出し、ドライヤーで湿り気が完全になくなるまで乾かすと、次のラウンドでも不快感なくゴルフシューズを着用することができます。 筆者の場合はゴルフシューズと一緒にヘッドカバーやパターカバーもドライヤーで乾かします。 そしてレインウエアやグローブは洗剤をつけたスポンジで汚れをこすり落とし、水で流してから風通しのいいところに干しておきます。 アフターケアだけで30分ほどの所要時間がかかりますから正直面倒くさいのですが、次回のラウンドのことを考えると絶対にやっておいたほうです。 冬場は雨が降らなくても地中の水分が地表にしみ出し、ウェットな状態になっていることがあります。 最近のゴルフシューズは防水性に優れているので、地表が濡れているくらいでシューズの中まで水がしみ込むようなことはありませんが、水濡れを感じた場合はぜひ新聞紙の束を使ってみてください。
保井友秀