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【カンタン解説】トイレットペーパーに学ぶ「MMT」(現代貨幣理論)

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ファイナンシャルフィールド

1929年世界恐慌以来、ともいわれるようになってきたコロナ恐慌。まずはいま、一生懸命努力されている方々に敬意を表します。また、大変な思いをされている方々とともに踏ん張るつもりで、寄稿させいただきました。 政府の感染症対策や経済対策を通じて、緊急事態宣言や外出自粛はもちろんのこと、事業融資や所得補償、消費税減税などのテーマが話題になりました。それに伴い、国債発行、MMT(Modern Monetary Theory・現代貨幣理論)というキーワードも同様に注目を集めてきています。 MMTには賛否両論ありますが、個人的に実感していることがあります。この概念を理解しておくと、われわれの貨幣観(お金に対する価値観・捉え方)が大きく変わるのではないかと思っています。 それによって、お金を賢く貯めることにつながり、積立投資などの資産形成に役立ちます。そして何より、世の中の動きを理解することで、仕事やビジネスが楽しくなってくるのではないかと考えています。 そこで時事ネタを通じて、少しずつMMTの世界に触れていくことにしましょう。 理論の詳細な部分を研究するということではなく、MMTの概念がわれわれにどう役に立つのか、どう日常生活や貯蓄行動に生かしていけるのかという観点から、MMTという言葉を聞いたことない方々に、その概念を少しずつお伝えできれば幸いです。

トイレットペーパー買いだめ騒動

コロナショックの影響で誤った情報が流れ、スーパーなどの店頭から、トイレットペーパーが瞬く間に売れてしまったことは記憶に新しいかと思います。国内で流通しているトイレットペーパーはほとんどが国産で、仮に中国との貿易が途絶えたとしても品切れになることはありません。 ところが過去のオイルショックの影響なのか、人々が買いだめに走り、結果的に販売サイドの「供給能力を超えた」ことにより、品切れ続出となってしまいました。 ●自己実現的予言 「トイレットペーパーがなくなる」という誤った認識により、人々は行列を作り買いだめに走りました。 買いだめしようと思った方も、本当にトイレットペーパーを必要としていた方も、結果的には「行列に並ぶ」という同じ行動をとってしまうという状況になり、本当に商品棚からトイレットペーパーがなくなってしまいました。 このように、当初の誤った状況認識が誤った行動を促し、その行動により、当初の誤った状況が見事に現実化してしまうことを「自己実現的予言」といいます。

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